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あれは国際宇宙船でした

 一雨あってまた長い晴天が続きそうです。
 先日の日記で明るい人工衛星を見たことを書きましたが、福島県の佐藤裕久さんが早速に調査して下さり、これは国際宇宙ステーションであることが判明しました。時刻も明るさも予報と良く一致しておりましたから、間違いありません。
 さて雨上がりの晴天を利用していま明るい2つの彗星(C/2007 E1とC/2007 E2)を観測しました。夕空のE1の方は眼視では見えず、60cm反射望遠鏡の写真では15~16等の明るさで中心核が比較的はっきりとしていました。一方明け方に見えていたC/2007 E2(Lovejoy)の方は急速に北上して夜半前には東北の空に見えるようになりました。20cm屈折60xですと、かなりボーゥと拡散して4分角のコマが見え9.6~9.7等、尾は見えません。写真では13等くらいの恒星状の鋭い核が写っています。これからますます北上して遂には周極星となりますが、この程度の彗星が眼視で確認できるでしょうか。適当なコメットシーカーで観測できたら捜索者としてかなり有望ではないでしょうか。私は見た瞬間1978年に一度現れて姿を消した「デニング・藤川彗星」を思い起こしました。明るさも形状も良く似ていました。無論彗星は別物で関係ありません。

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2007年05月07日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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