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講演会を催しました

 春の気配の僅かに感じられる2月の末、ここ吾川郡土佐町の田井で講演会を持ちました。参加者は65才以上の「老人大学」で、いつも思うのですが参加者の90%は御婦人です。高知市でやっても同じですが、こうした老後の勉強会には特に女性が熱心であるのでしょうか。それとも男性は参加しにくい理由が他にあるのでしょうか?話をしていても男性の姿を発見するのに苦労するほど少ないのです。約100名の聴講者は実に熱心に興味深そうに私の話を聞いてくれました。
 1835年11月15日、高知市の上町で坂本竜馬が生れたころ、かの大ハレー彗星が近日点の近くにあって、雄大な姿が上町の民家の屋根に懸っていただろうの話をしました。「竜馬」の名付けは夜空を舞う龍、即ちハレー彗星から来たであろう想定。そして芸西の60cmを作った安芸市出身の五藤斉三氏が若い頃に見たハレー彗星を2度見ようとして無念にも病に倒れ、その意志を受け継いだ留子夫人が健気にも天文台まで乗り出してきて、夫の作った望遠鏡で2度目の観測に成功し無念を晴らしたた話などしました。そして歌人でもあった留子夫人の歌。

  五藤ぼし、竜馬のほしと共どもに
      ハレー求めて天駆けりいん

 竜馬も五藤さんも小惑星となって宇宙を飛んでいますね。
 講演会のあった土佐町は有名な早明浦ダムの近くです。帰りは大豊町を廻らずに西に出て工石山(1180m)を越えて帰りました。

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2007年02月27日 19:53に投稿されたエントリーのページです。

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