まるで梅雨のような雨天が続きました。天気図は梅雨前線が横たわって完全な梅雨型ですが、平年より20日も早いので入梅とはいかないでしょう。
5月20日は午後から久し振りの晴天となり、天文台に向かいました。22時ごろから60cm反射望遠鏡による掃天を始め、下弦の月が昇る21日の午前2時過ぎまで頑張りました。
興味はその後のシュワスマン・ワハマン3彗星ですが、固有運動が速くなってアッと言う間に東に低くなりました。南下が早いですね。春独得のもやの中に明月があって20cm屈折望遠鏡といえども非常に見にくい観測となりました。
C核は8.1等星で芯がしっかりしています。珍しく60cmの写真ではP.A.50度に短い、そして鋭いアンチテールが出ています。無論本来の尾はあります。そしてB核はと見れば8.5等級の暗さで何だか芯の無い残骸のような姿。然し尾は見えます。僅かの間に暗くなったものですね。
以上の観測は21日の2時30分です。もう少し月が小さくなればもっと良い写真が撮れるかもしれません。
シュワスマン・ワハマン3彗星のC核
73P-C/Schwassmann-Wachmann 3
2006年5月21日 2時51分から1分間露出
60cm F3.5反射望遠鏡 TMY 400フィルム
右方向に本来の尾、左方向にアンチテール
5月20日は午後から久し振りの晴天となり、天文台に向かいました。22時ごろから60cm反射望遠鏡による掃天を始め、下弦の月が昇る21日の午前2時過ぎまで頑張りました。
興味はその後のシュワスマン・ワハマン3彗星ですが、固有運動が速くなってアッと言う間に東に低くなりました。南下が早いですね。春独得のもやの中に明月があって20cm屈折望遠鏡といえども非常に見にくい観測となりました。
C核は8.1等星で芯がしっかりしています。珍しく60cmの写真ではP.A.50度に短い、そして鋭いアンチテールが出ています。無論本来の尾はあります。そしてB核はと見れば8.5等級の暗さで何だか芯の無い残骸のような姿。然し尾は見えます。僅かの間に暗くなったものですね。
以上の観測は21日の2時30分です。もう少し月が小さくなればもっと良い写真が撮れるかもしれません。
シュワスマン・ワハマン3彗星のC核
73P-C/Schwassmann-Wachmann 3
2006年5月21日 2時51分から1分間露出
60cm F3.5反射望遠鏡 TMY 400フィルム
右方向に本来の尾、左方向にアンチテール