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桜が満開です

 桜の満開の季節を迎えました。過去、美しい桜を見た記憶はいくつかあります。
 20年余り前のことでしょうか。3月の終わりでした。中国地方を旅したとき、徳山市の宿の周辺で見た一面の桜の美しさは忘れられません。
 幼い頃のかすかな思い出として、高知公園の夜桜を母と見に行った記憶があります。高知城の下のすべり山という小高い丘で桜祭りをやっていたのですが、赤いぼんぼりが無数に燈されて、その下で踊っているのを見物したかすかな記憶があります。帰りには鬱蒼とした公園の森林の下の細い道を、母と手をつないで歩きました。片方には白い長い監獄の塀が続いています。あたりは闇に閉ざされ全く人影はありません。恐ろしいほどの闇と静寂の中に、盛んに虫の音が聞こえました。足元の公園側の狭い溝のなかで泣いているキリギスという虫らしいです。あの時の寂しく怖かったことは今でも忘れられません。キリギスは3月から4月の初めにかけて鳴く虫で、余り姿を見せないそうです。最近同じ場所に行ってみましたが、今は全く鳴き声を聞くことが出来ませんでした。
 桜の名所は遠くに行かなくとも、すぐ近くにあります。坂本竜馬が少年のころ通った剣道塾があった築屋敷町(つきやしきちょう)には毎年今ごろには鏡川の土手にそって長い桜の行列ができます。昔山内一豊(やまうちかずとよ)公の行列がこの付近を通ったとき草原で休みました。そのことがあって、この付近を「お旅所」と呼んでいました。あまりの美しさにポケットから携帯ならぬミノックスカメラを取り出して撮影しました。

鏡川畔の桜(1)


鏡川畔の桜(2)

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2006年04月01日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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