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 春爛漫とは行きませ

 春爛漫とは行きませんが、あちこちに春の花が咲き始めて良い季節となりました。今日は家から西に7キロほど歩いて塚ノ原の理髪店に行きました。歩いてみると案外早く着きしかも運動になっていいですね。
 昔、芸西までの37kmを片道3時間で自転車で通いましたが、今度は歩いてみましょうか。
 古い町中を歩いていると迷路の巷に入ったりして、普段見ることのない珍しい風景に接することがあります。小学生の頃、遠足に行った旭天神町の水源地付近で人家の庭にそっと咲いた白い花に見惚れていると、誰が弾くのか、ギターであのバッハのバイオリンパルティータの中の「フーガ」を弾いているのです。有名な「シャコンヌ」と共に永遠の憧れの名曲であり難曲だと思っていたのに、一体誰がこのような廃墟のような古い住宅街であの名曲を弾いているのか?
 映画「第三の男」の全音楽を担当した無名のチター奏者アントン・カラーのような人がこの下町の中に密かに住んでいるのでしょうか。A・セゴヴィアのように全世界を股にかけて活躍しなくても、人知れずここに名手あり、というのも価値高くていいですね。案外世界にはそうした葉隠れの名がたくさんいるのではないでしょうか。

 さてお天気が悪く、これからは春めいてくると高知では滅多に晴れません。C/2006 A1 (Pojmanski) が朝方見え出したようですが、ドームを持つ大形のテレスコープはドームのレールの高さの関係でいくらでも低空には向きません。昔の堂平や木曾では10度~15度以下が隠されて、それより下は観測不能。芸西は5度まで向きますが、それ以下になるとモーターが自動的に停止します。それにあまりに低空は観測の精度が上がりませんのでプロは嫌うようです。今回は軌道も比較的落ち着いていますので、もう少し上がるのを待ちましょう。
 73P/Schwassmann-Wachmann 3のC核は2月24日には少し明るくなり(14.5等?)尾が確かに伸びてきたようです。
 他の核はまだ断然暗いようですね。

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2006年02月24日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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