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火星の異常な赤さが印象的です

 秋の長雨のシーズンで晴れた日は滅多にありません。然し晴れてみると、火星がすぐ近くにやって来ていてびっくりしました。異常な赤さが印象的です。スバルと共に東の地平線を上がって来る姿がいいですね。
 今月の29日は芸西天文台で「秋の天文教室」が開かれます。火星観測の特集で、私は「火星兵団」のお話をしょうと思っています。参加希望者は高知県文教協会(電話088-824-5451)まで申し込む必要があります。”火星兵団”とは1930年台、まだ火星に人が居ると思われていた頃、海野十三(うんのじゅうざ)が書いた科学空想小説で、この本の面白さはあれから半世紀以上もたった今も忘れていません。もしかすると私が星が好きになった最大の動機かもしれません。地球に衝突する「モーロー彗星」を月の摂動で回避さす下りなんか、科学者としての海野なればこその発想です。ガガーリンより早く「地球は青かった」と言ったのは海野だったそうです。1946年、NHKの連続ラジオ劇場で放送された「まだらの紐」のスリルとサスペンスは筆舌に尽くせぬものがありました。もっともこれは外国のクリスティーあたりの原作だったそうですが。

天文台ドームの上の火星とスバル
2005年10月1日 21時30分
85mm F2 5分露出 ISO400フィルム

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2005年10月01日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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