«  七夕の日です。毎年 | メイン | Retina Ⅲcでカシオペア座付近の銀河を撮りました。 »

C/2005 N1を観測しました。

 朝から見事な快晴となりました。恐らく今日で四国地方の梅雨は明けたものと思います。
 昨夜遅くから久しぶりに天文台にやって来て観測しました。宵のうちは風の無い雲の多いお天気でしたが、夜が更けるに従って快晴となりました。朝の捜索でペルセウスの二重星団やおうし座のスバルなんかも見ました。心が洗われるような美しさでした。特にスバルは今年初めてで懐かしい眺めでした。たしか1964年7月初めに「第二池谷彗星」が発見されたのですが、それはこのおうし座のヒアデス星団の中だったように思います。15cm反射で光度は7等でした。
 さて7月に入ってもプロによる暗い彗星が発見されていますが、今朝は中でも明るいC/2005 N1を観測しました。
2005UT           RA  (2000.0)  Degl.       m1
July14.71493  04 11 21.39  +42 50 26.7    14.5     372
    14.72371  04 11 24.04  +42 50 46.6    14.3     372
    14.75000  04 11 32.25  +42 51 47.3    14.2     372
 第3の観測中、東天の低空に薄雲が発生し多少観測の精度に影響したかも知れません。しかし全体の精度は良く、最初に発表されたIAUの暫定軌道要素から70”ほど外れています。イメージは小さな拡散状で核はしっかりしています。
 相変わらず暑いですね。しかしスバルも日ごとに東天に高くなりやがて8月のペルセウス流星雨を見る頃には夜は涼しくなって秋を感ずるようになるでしょう。いつかマウナケアの頂上で見たような「天の河」が芸西の空に懸かっています。

About

2005年07月15日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「 七夕の日です。毎年」です。

次の投稿は「Retina Ⅲcでカシオペア座付近の銀河を撮りました。」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。