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 輪抜け様の日です。

 輪抜け様の日です。毎年この日は必ず雨が降ると言うジンクスがありました。実際私が気をつけていたこの30年、丁度梅雨の真ん中でもあって、雨の降らなかった記憶は1~2日あったでしょうか。ところが今日は時々青空も見えて全く降りませんでした。夕方は綺麗な星空にもなって観測しに行こうかなと思ったほどです。
 近くの氏神様の前を通ると赤い着物を着た可憐な子供たちが入り口の鳥居の下に沢山あつまっていました。そして夜店もテントを並べていました。実は私も夜祭が好きで若いころ浴衣姿でお参りに行ったものです。狭い参道は人いきれと強烈なガス灯の匂い。青いガス灯に照らされた店の土間には金魚掬いの盥(たらい)や珍しい子供のおもちゃが並べられ、軒には夢を見るような走馬灯が沢山吊るされてくるくる回って幻想の世界を描き出しています。時々聞こえてくる威勢のよい掛け声と喝采は神社の土俵で行われている草相撲のようです。こうして田園の中の神社の森は遅くまで不夜城の明かりで賑わいます。
 東京に住む友人は昔、夜祭で天体望遠鏡の組み立てキットをかって、それがきっかけで天文が好きになったアマチュアがいました。このように夜祭に行けば普段お目にかかれない珍しいものとの出会いがあって楽しかったのですが、どうもこの20年前くらい前から夜店特有の走馬灯は消え、懐かしいガス灯は普通の白色電灯になり、威勢の良い相撲も消え、テントも何処にでも普段売っている平凡な品を並べるだけとなってしまいました。
 浴衣姿で内輪を持って体の心までゾーッとするようなお化け屋敷に入ったのも遠い幼少の頃のかすかな思い出となってしまいました。夜が更けるまで遠くの神社の森から笛、太鼓の音が聞こえていたのも、今では懐かしい思い出となりました。
 いつも夏の終る頃、芸西の天文台で遠くに笛、太鼓の音を聞く事があります。どこかの氏神様のお祭りでしょうか。夜の12時を過ぎてもきこえます。田舎では昔のままのお祭りが今も行われているのでしょう。

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2005年06月30日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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