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 秋らしい快晴の暖か

 秋らしい快晴の暖かい朝、高知市の南に聳え立つ鷲尾山(300m)に登りました。
 頂上からの眺めは素晴らしく、遥か北に四国中央山地の山々を、そして南の眼下に高知市の海の玄関、浦戸湾を眺めることができます。しかしそんな事より私にとって忘れられないのは、1962年の「セキ・ラインズ彗星」を追っかけた山で、もうあれから42年になります。
 私の立っているところに昔、鳥居があって、高校生の頃初めて試作した小さな屈折望遠鏡で自宅からテストに眺めたことでした。そして夜には庭の片隅で木星を見たりして、独り歓声を上げていた新前だったのですが、その頃、秋冷の夜空には”ホンダ彗星”が輝いていたのでした。一少年の小さな手紙を取り上げて返事を書いてくださった本田さんの暖かいお心は今も忘れません。
 さて鷲尾山の頂上からから東に下って途中道に迷い猪が出没するという深い雑木林の中で小休憩をとりました。木立の間から北の高い石鎚連峰の峰が輝いています。このとき私はふと室生犀生の「どのような低い山にも深山はある、、、。」という詩を思い出していました。犀生は雑草に覆われた低い山で、遠くに聳える大山を眺めながら独り女性のことを考えましたが、私は同じ”低い深山”でホウキ星の事を考えつづけました。
 昔はどのような寂しい山道でも、あるいは繁華な雑踏を歩いているときでも彗星を発見するかについて考えつづけました。その心はいまも少しも変わっていない様です。結局今日は5時間ほど費やして15kmを歩きました。
 そして夜は芸西の天文台へ。


鷲尾山頂上から浦戸湾を見る


鷲尾山の頂上にて

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2004年11月15日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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