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 よく晴れました。満

 よく晴れました。満月ですが、太陽接近と共に消えたかもしれない彗星、 C/2004 R2 (ASAS) のことが気になって天文台に来ました。
 落日後30分で、丁度西の赤い夕焼けの中にマイナス等級の水星が輝いていました。その明るい事と美しいことに一瞬目を見張りました!まだ昼間のような明るさのなかにこの様な明るい水星を見たのは初めてです。高知竜馬空港を飛び立ってやって来る飛行機の明るいライトかと思いました。
 秋晴れの行楽シーズンで、あいにく下のグラウンドでナイター(草野球ならぬ草サッカー)をやっていましたので肝心の西が明るく、60cmを向けましたが8等級のはずの彗星は見えませんでした。写真も3分の露出で大変なカブリ! いずれにしてもC/2004 R2彗星は大変衰弱した事は否めないでしょう。
 帰りに車のラジオを聴いていましたら、四国で珍しく徳島県の池田町で2頭の熊が発見された事をアナウンスしていました。高知県と徳島県の県境付近は高い山の立ち並ぶ大変山深いところ。熊が出てもおかしくない所で、専門家によると10頭余りのツキノワグマ(月ノ輪熊)が生息しているそうです。芸西天文台は高知市よりむしろ徳島県に近い所で、先日目撃した黒い動物はクマだったかしら....と、戦慄を感じました。”黒い魔物”の目撃は2回目です。
 話は余談になりますが、県境の三嶺(みうね)付近や、平家の落人が住んでいたと言われる祖谷(いや)の山奥は好んで独り旅をしたところです。30年ほど前、体長5mを超す大蛇が目撃されたところです。いつかそのような危険な動物に遭うかもしれないと思うと一人登山が恐ろしくなりました。独り山道を黙々と歩きながら、ホウキ星発見のことばかり考え夢みていた若いころが懐かしいです。いまも勿論山を歩きながら星のことばかり考えています。その様な何気ない散策のなかに、ふと名案が閃くのです。

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2004年10月27日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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