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恐怖の天文台の夜

 お天気がやっと回復したのですが、空がガスっぽくってなんだか透明さに欠けていました。11日のときは終夜雲に悩まされましたが、いったん晴れ間が見えだすと物凄い星空で、夜明け前の捜索では、普段低空では困難なしし座の星雲が視野の端でひっかかってきましたのに、今日は中央でも9.5等の同星雲がやっと見えるような悪条件でした。従って秋特有の黄道光も、かすかに天の川と場所を分けていました。
 ドームの外で流星に注目していたら、暗い茂みの中からドドッと大きな足音がして黒い魔物?が飛び出しました。「オオッ 熊!?」 慌ててドームに飛び込みましたが、猪(いのしし)はいても熊は例外でしょう。しかし四国とは言え、芸西の山中はどこに何が出るかわからない怖いところです。

 夜半にはP/2004 R3 (LINEAR-NEAT)の光跡を30分かけて追いましたが、多分フイルムのカブリに負けたでしょう。彗星の全光度は19.2等!
 今夜半、C/2004 Q1 (Tucker)は眼視で10.3等、C/2004 Q2 (Machholz) は8.3等で20cmの60xでよく見えています。どちらも淡い尾があります。

 帰路、駐車場までの山道を通りながら”森の主”のいる暗い茂みの中を見ましたが、今日も眼は光っていませんでした。

 さて「コメットシーカーの怪」しばらくご無沙汰していますが、次回その最終回として、このほど見つかったツアイス製の幻のコメットシーカーの設計図からそのルーツを探ります。

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2004年10月13日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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