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7月の山の思い出

 昨日四国地方の梅雨明けが発表になりましたが、今日の高知県は皮肉にも朝からどんより曇り、今にも雨が降りだしそうなお天気です。梅雨明けの日というものは、からりと晴れて見事な青空が輝くものですが、なんと頼りない梅雨あけ。2~3日ずれているのではないかとさえ感じます。昔の記録に頼るのではありませんが、高知県では20日を過ぎないと本格的な夏空がやって来ないものです。
 1951年の梅雨が明けた7月23日、私は一人で梶が森(1400m)に登りました。本格的な登山は初めてでしたが、山の青、空の藍、そして夜の星空の美しさを満喫しました。この頃の自然は公害というものを全く知りませんでした。7合目の寺に泊まったとき、二人の親子の登山者と遭遇しました。なんでも山の好きな土佐山田高校の物理の先生で時久さん。そして息子さんは確か進さんと言いました。私は名も無い平凡な一青年と言うことで別に名乗らなかったのですが、それから10年、1961年の10月に”関彗星”を発見した時山田町にお住いの時久先生が祝電を打って下さいました。山の美しい星空に見取れている私の姿が印象にあり、10年後に、連想を誘ったのでしょうか。
 私も山で会った人の事は、不思議と覚えているものです。石鎚山に近い東黒森山で会い、人生を語りあった中年の男性のこと。剣山に近い三嶺で道に迷った時、偶然夕闇の谷で出会った女性の登山者に下山への道を習ったとき、山を登り行く彼女の後姿が神神しくさえ見えました。
 夏山はいいですね。こうした良い思い出を大切にしたいです。

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2004年07月12日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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