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OAA松江大会に参加して

 松江市でのOAA大会に参加しました。
 参加者はそれほど多くはありませんでしたが、熱心な方々ばかりで、かつ地元会員や「松江星の会」の協力でスムーズに、つつがなく行われました。総会での承認事項も多少の質疑があったものの、無事承認されました。研究発表も西播磨天文台の黒田武彦氏をはじめ5名の方々によって熱心に発表や質疑が行われました。また地元の藤岡大拙氏による「出雲」の歴史やその魅力についてのユニークな講話があり、また「美保の関隕石」の拾得者の松本さんもやってきて、隕石落下の話や、その後のそれによる人生の変化についても興味ある話題を提供してくださいました。私も翌日の講演の中でそれを引用し、彗星との出会いによって、自分の人生が大きく変わったことを話しました。この9月19日は奇しくも45年前の"池谷・関彗星"の発見記念日でした。同じ日曜日でした。演題は「クロイツ属彗星発見の日」、あのとき腕に付けていた手巻きの腕時計は今も回り続け、そのかすかな秒音は忘れかけたあの日の感激を思い出させてくれました。


総会で会長就任の挨拶をする関勉

 表彰式の賞状の授与では板垣公一さんの星の数の多いのには驚きました。なんと1年間に16個ありました。このほか坪井正紀さんは超新星2個、また西村栄男さんには新星4個の発見を表彰いたしました。西村さんは私の家を個人的に訪ねてきたことがあるとのことでした。
 前会長の長谷川一郎氏には「東亜天文学会賞」を授与し、また初対面の九州の松本直弥氏には「山本一清東亜天文学会学術奨励賞」を授与いたしました。人を表彰することは美しいことです。会の成功をたたえた地元の方々の努力も素晴らしかったし、周辺の景色も美しいし。良いことばかしの思い出に残る会でした。

 初日は終了後、会場を近くの宍道湖畔に移し懇親会を行いました。ガラス張りのレストラン1階は広大な湖が丸見えで、折から湖上に落ちていく赤い夕日は絶景でした。たくさんの観光客が砂浜に整列して、この珍しい景観を眺めていました。土佐の太平洋の荒海では「だるま太陽」が見られるところですが、静かな湖面では丸い太陽がそのまま欠けて沈んでいきました。


宍道湖の湖畔に出て落日を楽しむ

 特別参加の静岡県の女性5名によるコーラスも聞かれ楽しい会合でした。
 次回は東京です。OAAの、これからの発展期待。特に若い人々に魅力のある会に育てたいとの私の挨拶で閉会しました。
 帰りの伯備線では黒田氏、松本氏、船田氏夫妻、藪氏夫妻が一緒でした。折から窓外にはあの名山「大山」が、OAAの未来を占うごとく悠然と聳えていました。


OAA松江総会での記念写真

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2010年09月19日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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