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小さな遺跡発見

 皐月晴れの良いお天気です。風香り空には無数の鯉のぼりが勢いよく泳いでいます。しかし5月にしては寒い北風が吹き、例年より気温が低いようです。
 上町の自宅から散歩に出て200mほど離れた鏡川の堤防を歩いていると、やはり「ぶら上町」の人を発見しました。高知市のホテルが募集した県外からの観光客です。リーダーが説明している脇に碑があります。「従是東六ノ丁場」とあります。これは藩政時代の昔、鏡川が氾濫して水害が出たときの工事する受け持ちの班を指定したもので、ここより東が第6班と言う意味のようです。そういえば昔は良く氾濫して河川敷の人は被害を受けたものです。山内家の殿様は鏡川の北側にお城がありましたので、北に長堤を築いて、水害のときの水は南にあふれるようにしたのです。しかし昔は田畑だった南の地区に多くの民家が立ったので、常に洪水の時には被害を受けたのです。
 堤防に立っているとき昭和20年7月の高知市空襲のことを思いだしました。火災から避難する人たちのなかに混じって、私はここに立っていました。爆撃で行方不明になった母を捜していたのです。すぐ近くに焼夷弾が落ちて、私は伏せました。北の空は、まるで赤いオーロラが出たような物凄い火災でした。



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2010年05月14日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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