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火星と金星が明るくなりました

 ホームズ彗星が依然として北空のペルセウス座に肉眼で見えています。北に高いので、ほとんど一晩中見えるのは楽しいことです。そして光度や形状、更に色の変化も結構楽しませてくれます。尾ほ依然として短い「クラゲ」のような格好ですが、コマは更に淡く膨らんできて、まるで霧のような様相を呈しはじめました。
「芸西天文台通信」のページに発表した写真は、コマが半透明のもっとも美しい頃のものです。この頃はまだコマの輪郭がはっきりしていました。

 さて12月下旬に大接近する火星ですが、いよいよ赤さを増してきました。いま双子座にあって、ひときわ明るく輝いています。
 そして、夜明けの近い5時前になると、西方最大離隔に近い金星が煌々と、断然白い光を見せはじめます。彗星の捜索をやっていても、その明るさが気になります。

 芸西の天文台では、現行の60cmの最後の観測会が12月22日に行なわれます。「冬の天文教室」ですが、接近中の火星を60cmの主鏡を使って覗くことにしています。12月には火星を対象にした観測会が何回か行なわれます。見学希望者は「高知県文教協会」電話 088-824-5451 まで連絡して下さい。


ふたご座の火星
2007年11月19日 1時33分から5分間露出
55mm F2.8 ISO400


昇る金星
2007年11月20日 4時20分から20分間露出
55mm F2.8 ISO400

About

2007年11月19日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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