«  2月1日には久々の | メイン |  月が明るくなって観 »

 夕方芸西の天文台に

 夕方芸西の天文台に向かう時、お天気の良い日には良く途中の海岸に出ます。高知市から室戸に向かう55号線は多く海岸を走っているのです。この日天文台の近くの「琴ヶ浜」に出てみると、折からの落日で砂浜には陽炎が立って僅かに春の香が漂っていました。小惑星に「Kotogahama」と名づけた20年前は、1935年に植えられたという松林はその緑の美しい松でしたが、今は松くい虫と酸性雨のため、茶褐色に枯れ見る影がありません。それに美しい渚には野外劇場や海水プールが出来て、白砂青松の浜に憧れた時の面影は有りませんでした。田舎の美しい所がすぐ都会的になろうとするのは面白くありません。田舎の昔からの風景があってこそ我々は素晴らしいと思い足を運ぶのです。
 私の好きな土佐で一番美しいと思う西の「大岐の浜」がバルブのはじける前、都会の業者によって大規模の遊園娯楽地に開発されようとしたことがあるという話を聞かされ、心筋寒からしむ思いをしたことがあります。地元の反対もあってやまったようですが、もし出来ていたら、今ごろはどのような惨めな「残骸」になっていただろうかと思うことがあります。高知市から3時間余、ちょっと行くに遠いところです。春爛漫の頃には久々に行ってみましょうか。今もあの遠い夢のような渚と松原は安泰でしょうか。

早春の琴ヶ浜

About

2005年03月13日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「 2月1日には久々の」です。

次の投稿は「 月が明るくなって観」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。