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60cm反射望遠鏡はまだ故障中です。

 恒例の「アストロ教室」の第3日目です。何とかお天気に恵まれ芸西では、早くもツクツクボウシが鳴いています。しかし暑さは真っ盛りです。
 2日前まで五藤光学のサービスが来て、2人がかりで60cm反射望遠鏡の修理を行い、なんとかモーターが回転するようになりましたが、肝心のリモコンが作動せず精密観測ができません。赤経のデジタル表示も怪しいようです。モータードライブは非常に良い追尾をしますが彗星のモーシヨンに合わせた細かいガイド観測ができません。したがって暗い天体の撮影が困難です。
 この日はシーイングが大変良く木星の表面のディテールが見事でした。

 教室が終った後、彗星捜索用の双眼鏡に位置を知るためのナビゲーターを取り付けてみました。予め2つの恒星の位置を記憶させてから捜索中に現れる彗星様の天体の位置(赤経・赤緯)を知るものですが、慣れないのでセッティングが大変です。急いだときはナビなしで観測しそうです。但し双眼鏡の水平度が完全でないので誤差は15分角出ました。しかしこの表示された位置にすべて頼るのではなく、1度以内の誤差ならOKで、あとは視野のスケッチに頼ります。ですから初めての試みとしては成功です。昔は方位角と高度から赤経・赤緯に換算して誤差も5′以内に押さえていましたが、今回は双眼望遠鏡を固定していませんので、これ以上の精度は無理のようです。ナビの赤いデジタルの位置表示は小さくしかもつぶれて大変見難いですが、しかし薄明の明るい中で彗星らしい天体を捕らえたような場合、これほど力になるものはないでしょう。赤道儀で観測しているようなものです。
捜索の秋がかすかな足音をたててやって来ているようです。

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2005年08月12日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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