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彗星が輝くとき

掲載写真について

 各写真について少し説明いたします。

1.(本文中のNo.2)高知市街を俯瞰(ふかん)する筆山公園からの撮影です。人口30万の明るい市街の中で、しかもコンパクトカメラでも撮れるという一例を示したものです。午前4時半というのに昼間のように明るい繁華街の空に、ヘール・ボップ彗星がほんのりと浮かんでいます。2,500年先にホウキ星は地上のどの様な姿を見るのでしょうか?1997年3月25日午前4時30分、ライカ・ミニルックス:ズマリット40mmF2.4にて20秒のB露出、ISO800フィルム使用。

2.(本文中のNo.3)1997年3月4日午前4時、芸西天文台の第2観測室に設置された口径21cmF3の広角反射カメラでの撮影です。赤っぽい雄大なダストの尾と、太陽から放射状に伸びるガスの青い尾を美しく捕らえました。プロビア(2B)400にて約15分の露出。

3.(本文中のNo.5)1997年3月7日午前4時30分。芸西天文台の東の森から、ようやく昇って来たところを、60cm反射望遠鏡に同架したペンタックス67(300mm)が写しました。この頃からイオンの尾が大変長く伸びて、その尖端は頭上の銀河の中に消え、7×50の双眼鏡では、約15°と見つもりました。このイオンの尾は彗星が近日点に近づいた3月下旬から薄くなりました。コニカ3200(2B)フィルム使用、露出は10分。モーターにて自動ガイド。

4.(本文中のNo.8)芸西天文台の主力機である60cm反射鏡による作品です。写野がわずかに1°×1.5°と狭く、彗星の全容を捉えることはできません。しかし彗星頭部のディテールを見事に再現しました。太いコマから噴出する数本のガスの流れは小さなカメラでは描きにくいものです。1997年3月5日午前5時、プロビア400にて10分の露出。(60cmの写真は光学系の性質上裏写しになりますが、本カラー写真では正しく反転されています)

5.(本文中のNo.10)1997年3月13日午前5時、ワイキキの浜からホノルル市街に昇って来たヘール・ボップ彗星です。彗星は私の滞在している36階建てのホテルの丁度真上に現れました。双眼鏡で見ると約0等級の頭部から4°ほどダストを尾が認められました。芸西で見えたようなイオンの青い尾はほとんど見られません。昼間と変わらないような都会の空に、よくぞ現れてくれました。ミノルタX-700、50mmF1.7標準レンズで約15秒の露出、ロイヤルゴールド400フィルム使用。2倍増感現像。

[坂本竜馬の銅像とヘール・ボップ彗星の写真]
No.13 竜馬も見たヘール・ボップ彗星
1997年4月1日、高知市桂浜にて
(85mm F2)
[ヘール・ボップ彗星の写真]
芸西天文台ドームの中から見たヘール・ボップ彗星
(1997年3月5日朝)
キャノンF-1 85mmF1.2プロビア1600にて5分の露出



Copyright (C) 1999 Tsutomu Seki. (関勉)