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2004年2月の日記

● 2月12日
 晴れましたがガスが多く天文台の西空はボーッとかすんで、星がろくに見えませんでした。ISO400のフィルムで30秒以上露出するとひどくかぶってしまいます。
 下のC/2002 T7(リニア彗星)の写真は日本時間の19時00分から30秒の露出です。光度はm1(全光度)で7.等6、m2(核光度)で8.3等、8’のコマと短い尾がかろうじて見えました。60cmでは核がしっかりして写ります。

リニア彗星
C/2002 T7(LINEAR)
2004年2月12日 19時00分(日本時間)
TM400 フィルム
● 2月10日
 急用ができて松山市の近くの伊予市に出張しました。帰りはわざわざ旧道の国道33号線を通って小坂峠を越えました。途中久万高原(くまこうげん)で休憩。一面の雪景色は氷点の気温のため何日も続いているようです。中村彰正さん(久万高原天体観測館)はこの過酷な気象条件の中でがんばっているかと思い、その努力のほどがしのばれました。20年ほど昔の同じような寒い日、この高原で車を停めて雪景色を眺めていると、久万町に住むというアマチュア天文家に声をかけられました。彼は10cm反射で観測をやっているとのことでしたが、その頃にはハワイのマウナケア山頂のような凄まじいばかりの星空がありました!それから3年経って、彼は今の私の家を訪ねてこられました。きっと今は久万高原の天文台に出入りしていることでしょう。

国道脇の雪景色


久万町から見た山並み
● 2月9日
 寒い日が続いています。西空は土色の雪雲が舞っています。 リニア彗星は7〜8等級でいよいよ太陽に近づき始めました。下旬には6等級で尾が3°ほどに伸びるでしょう。
 近くの龍馬郵便局から毎月発行されている「便り」に1月から星の連載を始めました。 【星空の宴】と題し龍馬暗殺の場面からです。遠い昔に見た河原町の近江屋の姿が今浮かんできます。それは夢か現実だったのか!?



Copyright (C) 2004 Tsutomu Seki. (関勉)