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● 1月25日 ● 1月16日 極めて寒い一日でした。夕刻天文台へ着くとドームの中が摂氏2度でした。夜半から早暁にかけては氷点下でしょう。これほど寒いと芸西付近の町も道路も活動が低調で、ふだん明るい西空(高知市方面)もただ暗く、今ぞと最近観測が少なくなっている西空のコホーテク彗星から観測を始めました。 芸西天文台で使っているパトロール用のフィルムはブロニーの6415で大阪の好見勝美さんに水素増感をお願いしています。今はCCDの時代で旧式の写真観測は世界的に見ても片手の指で数えるほどになりました。芸西はそうした古き時代の最後の天文台で、その仕事を陰で支えて下さっているのは好見さんなのです。 |
● 1月12日 松葉川温泉からの帰路、冬空が美しく晴れ上がりましたので、有名な興津(おきつ)岬に足を伸ばしました。国道56号線沿いの窪川町から南に約18Kmの海岸です。国道からの道(2車線)は良いのですが、海岸に標高300米くらいの山がでんと構えて、そのうねうねとした山道を乗り越えます。峠から南の太平洋を俯瞰(ふかん)する眺めはまさに絶景で、逆光で金色に輝く海に浮かぶ小さな黒い島の影が印象的でした。昔はこの山を歩いて越えるのが大変だったろうと思います。そんな難所にまるで置き忘れられたかのごとく地元の人(主に漁師さん)のみが知る美しい海岸があったのです。 今は有名な海水浴場(日本55選の1つ)になって、夏は沢山の人が訪れるようになりました。私は20年余り昔この地を踏んだことがあります。今日は風の大変強い日でしたが、渚につけた自分の足跡を振り返り、ふと天文生活の縮図を見たような気がしました。 誰もいない冬の海は私に何かを語りかけているようでした。 |
● 1月11日 |
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