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● 11月20日 満月に近い明月が西南の海に落ちていって海面はまるで夜光虫のようなざわめきです。 夜明けまでの1時間半、60cmの反射鏡で観測しながら夜空に注目していましたが、しし座群は極端に少なくなり僅か5個を数えただけでした。地球が完全に流星塵の外に出たのです。 今年もカノープスが良く見られる時期になりました。いつか南の島で真上に見たころがなつかしく思われます。 |
● 11月19日 昨夜NHKの高感度カメラでのTV映像で、しし座群大出現の模様を知りました。四国地方は当日の22時頃までは月が煌々と冴え、天候は保障されているかと思われましたが突然の暗雲に襲われました。昨年に続き奇跡?の悪天候です(本来ならば天気の良い時期)。しかし18日の極大は過ぎたものの、ヨーロッパで大出現が見られた約12時間後、本来ならば少ないはずの流星が盛んに飛びました。19日の午前1時50分から4時30分まで、大小約100個のしし座群が乱舞。明るいものはマイナス6等で痕15秒。赤道儀にセットされた8台のカメラが活躍しました。しかしスバル北の大火球はカメラが僅かに外れていました! 写真は3時30分頃オリオン座を飛んだマイナス2等級で、ニコンの28mm広角レンズがキャッチしました。これらの流星はほとんどが天頂から南であったことも注目すべきことです。 |
流星部分の拡大画像 |
● 11月17日 昨夜から良く晴れました。オリオン、大犬の付近を流れて南に落ちる銀河は雲のような夏の天の川と違って、本当に銀の砂をまいた様。そして夜明けが近づいてくる午前4時、しし座の登ってくる東天には幽かに黄道光がボーッと森の上を白く染めています。東北には早くも大熊の北斗七星が高らかに昇ってきました。まるでプラネタリウムの如く無言で展開されている星空を眺めているとき、突然獅子の大鎌のあたりから明るい流星が1つ長い尾を引いて南に飛びました。11月18日を間近に控えて獅子座流星群の前哨線が始まったのです。34年前の1965年11月18日、あのイケヤ・セキ彗星が暁天に長い尾を引いて立ち上がっているとき、ここ高知市の上空に無数に飛来し乱舞した幻の流星群が今年も見られるのでしょうか?! 芸西・琴ヶ浜の海岸には8台のカメラを挫えて対処します。もし大出現をキャッチしたらこのHPに出すでしょう。 写真は1965年11月18日午前5時、大犬座のシリウス付近を華麗に飛ぶ大流星群です。この大流星群は四国地方のみで見られました。 |
Copyright (C) 1999 Tsutomu Seki. (関勉)