Rbgn^[z[y[W
メイン
   新天体発見情報
     Comet C/2023 H1 (PANSTARRS)
投稿するにはまず登録を

フラット表示 前のトピック | 次のトピック
投稿者 スレッド
佐藤裕久
投稿日時: 2023-5-22 20:57
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2573
オンライン
Comet C/2023 H1 (PANSTARRS)

Yudish Ramanjooloo (ハワイ大学天文研究所)の通報によると、4月17日UT、Haleakalaにある
Pan-STARRS2の1.8-m Ritchey-Chretien 反射望遠鏡で得た画像から彗星を発見した。
4枚の45-秒w-バンドサーベイ発見画像は、1".5-1".6のシーイングで拡散した2".6の(半値全
幅:FWHM)のコマで、尾はない。
Ramanjoolooは、4月29.3日UT、Maunakeaにあるハワイ大学2.2-m望遠鏡で得た、3枚の60-秒と
1枚の180-秒のフォローアップ露出で、2".3のシーイングでは、拡散した3".1(FWHM)のコマが
あり、p.a. 315°に向かっておそらく3"-4"の広い尾がある可能性がある。
R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)によると、4月21.4日、Maunakeaにある3.6-m 
Canada-France-Hawaii望遠鏡で得た3枚の60-秒griバンドフォローアップ画像から、 1".0の
シーイングで、1".7(FWHM)の拡散したコマとp.a. 315°に向かって8"のまっすぐな尾が見えた。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、佐藤英貴氏(東京都文京区)は、4月18.3日、遠隔操作
で、チリ、Rio Hurtadoにある "Deep Sky Chile" 0.51-m f/6.8 アストログラフで得た、8枚の
120-秒CCD露出スタック画像では、強く集光した 4"のコマが見えるが尾はない。2".2の円形範囲
で測定した光度は20.4等であった。

彗星機能は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
X07  2023-04-18  H. Sato            4"                            8x120s
T14  2023-04-21  R. Weryk           0".8      8"    315           3x60s
T12  2023-04-29  Y. Ramanjooloo     3"        4"    315           3x60s, 1x180s

発見位置は次のとおり、

     2023 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Apr. 17.34826   12 18 57.80   -30 04 19.4   20.8
          17.35977   12 18 57.49   -30 04 17.6   20.7
          17.37125   12 18 57.24   -30 04 15.5   20.9
          17.38278   12 18 56.96   -30 04 13.5   20.7

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    C/2023 H1 (PANSTARRS)                                                       
Epoch 2023 Feb. 25.0 TT = JDT 2460000.5                                         
T 2024 Nov. 30.90277 TT                                 Rudenko                 
q   4.4611676            (2000.0)            P               Q                  
z  +0.0029732      Peri.  333.63289     -0.03422255     +0.93899026             
 +/-0.0008629      Node   292.72838     -0.83884365     -0.21314140             
e   0.9867360      Incl.   21.78040     -0.54329564     +0.26994082             
From 25 observations 2023 Apr. 17-May 6, mean residual 0".2.                    
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2023 04 12    12 21 04.4 -30 18 06   5.5360  6.4528   154.2     3.9  20.3
...
2023 04 27    12 15 31.1 -29 35 01   5.4982  6.3740   148.0     4.8  20.2
...
2023 05 05    12 13 09.3 -29 07 43   5.5017  6.3322   142.6     5.6  20.2
...
2023 05 11    12 11 44.3 -28 46 12   5.5142  6.3010   138.0     6.2  20.2
2023 05 12    12 11 32.1 -28 42 35   5.5171  6.2958   137.2     6.3  20.2
2023 05 13    12 11 20.4 -28 38 56   5.5202  6.2906   136.4     6.4  20.2
...
2023 05 19    12 10 23.2 -28 17 06   5.5430  6.2595   131.5     6.9  20.2
...
2023 05 27    12 09 42.3 -27 48 36   5.5842  6.2183   124.8     7.7  20.2
...
2023 06 11    12 10 19.6 -27 00 23   5.6877  6.1415   112.1     8.8  20.2

(MPEC 2023-J101、CBET 5256)

フラット表示 前のトピック | 次のトピック

題名 投稿者 日時
 » Comet C/2023 H1 (PANSTARRS) 佐藤裕久 2023-5-22 20:57

投稿するにはまず登録を
 
© 1999 Tsutomu Seki.