懐かしい人 コメットハンターの関 勉です。 中村輝男さまのメールを拝見し心を打たれるものがありました。 今から30年も昔、多くの人から彗星の捜索に関する御便りをたくさん戴きました。 ハレー彗星のやって来た1986年、遠く南の島「ニューカレドニア」で会った外村一さん もその1人でした。彼が中学生の時、質問の手紙を下さって、その返事を書いたことを 忘れず、ズーッと私を思いつづけ、その結果が図らずも南の孤島で邂逅する事となった のです。南太平洋の海をみつめ海岸の白いペンキ塗りのベンチに座って人生を、そして 天文を語ったような夢の記憶があります。ダンボールの大きな箱の中に、中村さんから の手紙もあるはずです。私は小学生からのはがきの質問にも必ず返事をかきました。 すいせいの発見は運、不運にも大いに左右されます。例え不運しして発見に恵まれなく ても捧げた努力は発見にも等しい尊いものです.若い時代に星空に向ってひたむきな努力 をされたことを誇りに思ってください。私は15cmの木辺鏡を使って努力したがみつから なかった最初の10年間のことが、今でもすがすがしい印象として心に焼き付いています。
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