Re: 懐かしい人 中村輝男です。
関先生、温かいお言葉、ありがとうございます。
関先生に教えを乞うお手紙を出したのは、今から38年前でした。 高校に入ってまもなく図書館で感動作「未知の星を求めて」を見つけ何回も 繰り返して読んだ後のことでした。それ以前、中学生の時に本田実氏にも同 様なお手紙を出したのですがお返事をいただけず、期待していなかったので すが、関先生からのご返事に接し感動いたしました。東亜天文学会の案内と 山本速報の購読の勧めもありました。
光陰矢の如し、いま50代半ばですが、中学生の時に10センチ反射24倍 で、毎夜、星空と対峙していた自分の姿が昨日のように思い出されます。 厳寒の冬、父が軍隊で使っていた防寒コートを被り、白金カイロでアイピース を温めながら星野を観察した思い出。近くの畦道で観測中、巡回の警察官と 仲良くなりご家族に土星を見せてあげた思い出。家計が苦しいのにも関わらず、 裏庭に観測台を作ってくれた父母(この観測台と愛機の写真は関先生もご存知 の菊岡秀多氏に送ったことがあります)。多くの思い出の星見人生です。
彗星捜しの夢に向かって努力してきた人生は、わたしの宝です。誰の目にも 見えない私の脳内の宝。これからも一歩一歩進んでいきます。池谷薫さんか ら毎年いただく年賀状には、「気長に続けていきます」というお言葉が書かれ てあることが多いですが、本当に彗星捜しにはピッタリの言葉だと思います。 いまは、自分の若い頃と比べて捜索時間も制限され空の透明度も悪いですが、 本当に気長に続けていくつもりです。
関先生も御身体を大切にして、更なる新彗星の発見に頑張ってくださいませ。
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