カレヨさんが星になりました ホセ・カレヨといってもピンと来ない人が多いと思いますが、 カレヨさんは、1965年10月に「イケヤ・セキ彗星」が近日点を 通過したとき、♪イケヤセキ♪と言う曲を作曲して、日本の二人 の発見者に送ってきた人です。1965年10月20日、キューバのハバナ 市の上空では彗星は太陽の側に満月より明るく輝き、現地の人々 は「世界の終わりか!?」と騒いだそうです。実際、摂氏100万度 と言われる太陽コロナの中に彗星がと突入していったのですから 誰しも生きて二度と現れるとは信じ難かったのです。 そんな時ジャズ音楽の作曲家、ホセ、カレヨさんは、近日点通過後も、まるで竜のごとく、太陽の周りを元気に舞う姿を想像して作曲したのでした。 しかし♪イケヤ・セキ♪の曲は一回も演奏されること無く、43年 の歳月が流れたのです。「一度でいい、この曲を聴きたい」そんな 私の希望をかなえるべく、TBSのスタッフが現地を訪ねました。 ホセさんは元気で居たのでしょうか?そして、彼の抱える楽団に よって「イケヤ・セキ」の曲は演奏されたのでしょうか?それは まだ私にも分かりません。しかし43年の歳月は余りにも長すぎたのです。星を愛し、音楽を愛したホセ・カレヨさんはいま小惑星(10803)として、宇宙に輝いています。(放送は12月7日PM10、TBS系”走れポストマン”です) 関 勉。
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