7月1日UT、チリ Rio Hurtadoにある小惑星地球衝突最終警報システム Asteroid Terrestrial-impact
Last Alert System (ATLAS)調査プログラムのコースに0.5-m f/2 Schmidt反射望遠鏡で得たCCD画像か
ら見かけ上小惑星状天体が発見された。明らかに小惑星状天体は、他の CCD観測者らによって彗星状
の外観であることがわかった。
中央局は、S. Deen (Simi Valley, カリフォルニア州, 米国)から、7月2.0日UT、チリのRio Hurtado
で0.43-m 反射望遠鏡で得た10-分の輝度CMOS露出画像(およそ1"のシーイング)て、非常に集光した潜
在的に恒星のような頭部と、おそらく淡く、p.a.270°におよそ1"の非常に短く広い尾がある。
Deenはまた、MPEC 2025-N12では掲載されなかった発見前のATLAS画像も数多く見つけた。6月5日と25日
の画像は、南アフリカのSutherlandにある 0.5-m f/2 Schmidt ATLAS 反射望遠鏡で得たもので、その
他の画像はRio Hurtadoで撮影されたものです。 Deenは、"この天体は、この期間のほとんどにおいて
特に暗くはなかったものの、密集した銀河中心の星野を横切ったため、約1カ月間見過ごされていた。
現在、銀河面の中心にある非常に濃い塵の帯を横切っているため、ようやく発見された"と述べている。
A. Hale (Cloudcroft、ニューメキシコ州、米国)は、7月1.94日UT、Tenerifeに設置した0.35-m f/3
Cassegrain反射望遠鏡を遠隔操作して、CCD露出を得た。これらの露出には、尾のない恒星のような
外観のみを確認した。
佐藤英貴氏(東京都文京区)は、7月2.19-2.20日、Rio Hurtadoの0.51-m f/6.8 アストログラフの遠隔
操作で得た12枚の30-秒露出スタックCCD画像では、恒星のような外観のみを確認した。2".2の円形範
囲で測定した光度は18.2等であった。7月2.3日に同じ器械を使用して得た、16枚の30-秒露出スタック
画像も、再び恒星のような外観であった。2".2の円形範囲で測定した光度は17.6等であった。
F. Romanov (Yuzhno-Morskoy, Nakhodka, ロシア)は、7月2.32日、チリ Rio HurtadoにあるiTelescope
0.51-m f/6.8 反射望遠鏡を遠隔操作して得た、5枚の20-秒CCD露出、輝度フィルター付きのスタックで、
尾のないG光度17.5等の天体を観測したと報告した。
R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)によると、7月2.41-2.42日UT、Maunakeaにある3.6-m
Canada-France-Hawaii望遠鏡で得た3枚の60-秒gri-バンド画像から、0".7のシーイングで得た最も良い
画像で、1".3(半値全幅:FWHM)の非常に集光した頭部が見え、p.a. 278°に約3"-4"の短い尾がある。
発見位置は次のとおり(NEOCP & PCCP A11pl3Z)、
2025 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
July 1.21888 18 07 27.67 -18 41 40.1 17.7
1.22206 18 07 27.29 -18 41 40.1 17.7
1.22920 18 07 26.40 -18 41 39.7 17.8
1.26424 18 07 22.06 -18 41 37.8 17.9
Deenが見つけたATLASの発見前観測、
2025 UT R.A. (2000) Decl. Mag.
June 5.97049 18 48 31.49 -18 44 14.1
5.97230 18 48 31.44 -18 44 13.7
7.31883 18 46 51.12 -18 44 27.5
8.34129 18 45 32.88 -18 44 37.6
17.29098 18 32 43.28 -18 45 33.8
17.29375 18 32 43.12 -18 45 33.0
24.38744 18 20 40.19 -18 44 44.8
24.39077 18 20 39.89 -18 44 44.7
24.40658 18 20 38.09 -18 44 44.3 18.6
25.08410 18 19 23.70 -18 44 34.4
25.09429 18 19 22.56 -18 44 32.8
MPCの軌道要素は次のとおり、
Orbital elements:
3I/ATLAS
Epoch 2025 May 5.0 TT = JDT 2460800.5
T 2025 Oct. 29.21095 TT Veres
q 1.3745928 (2000.0) P Q
z -3.8388970 Peri. 127.79317 -0.96648407 -0.25138653
+/-0.5778437 Node 322.27219 -0.25407056 +0.90747872
e 6.2769203 Incl. 175.11669 -0.03683342 +0.33658162
From 122 observations 2025 June 14-July 2, mean residual 0".3.
(MPEC 2025-N12、CBET 5578)