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     Comet P/2014 VF40 (PANSTARRS)
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佐藤裕久
投稿日時: 2024-3-1 8:17
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2567
オンライン
Comet P/2014 VF40 (PANSTARRS)

2014年11月10日UT、HaleakalaにあるPan-STARRS1 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像から
見かけ上の小惑星状天体が発見された。その後、2021年8月9日(2015年1月24日と2016年の三夜を含む)
までPan-STARRS1によって観測され、2014 VF40と符号がつけられた(MPS 1096216)。
2024年に彗星状であることがわかった。
L. Buzzi (Varese, イタリア)は、G. Galliと彼が、2024年1月20.2日UT、0.84-m f/3.5 反射望遠鏡で
得た30-秒CMOS露出90枚のスタックから、この天体は明らかに彗星状で、集光した幅4"のコマ(21.0等)
が見え、少なくとも15"の(多分それ以上)広い扇形の尾がある。中心はp.a. 280゜。
佐藤英貴氏(東京都文京区)は、M. KelleyとM. Jaegerから2014 VF40が彗星状であることを聞いた。
結果として彼は、1月21日21.34-21.35日、チリ Rio Hurtadoにある"Deep Sky Chile" 0.51-m f/6.8
アストログラフで得た、60-秒CCD露出10枚のスタックから、7"の弱く集光したコマが見え、p.a. 265゜
に向かって30"の拡散した尾がある。3".6の円形範囲で測定した光度は19.6等であった。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、佐藤(英)氏が、2月7.36日、同じ望遠鏡で得た60-秒CCD露出
14枚のスタックから、5"の弱く集光したコマが見え、p.a. 225-300゜にわたって25"の扇状の尾がある。
2".8の円形範囲で測定した光度は20.4等であった。

彗星機能の報告は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
I41  2023-10-29  M. Kelley          8"        8"    255-285
G37  2023-11-04  Q.-Z. Ye           3"       20"    280-290
I41  2023-11-06  M. Kelley          8"       12"    270
I41  2023-12-10  M. Kelley          9"       11"    332           1x300s
I41  2023-12-12  M. Kelley          6"        4"    325           1x30s
I41  2024-01-06  M. Kelley          7"                            1x30s
G00  2024-01-20  M. Jaeger         13"       30"    265          11x100s
G00  2024-01-21  M. Jaeger         10"       35"    253-290      22x100s
X07  2024-01-21  H. Sato            7"       30"    265          10x60s
X07  2024-02-07  H. Sato            5"       25"    225-300      14x60s

発見位置は次のとおり、

     2014 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Nov. 10.41420    3 34 12.41   -20 27 15.5   20.2
          10.42676    3 34 11.84   -20 27 17.2   20.0
          10.43929    3 34 11.25   -20 27 18.8   20.2

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    P/2014 VF40 (PANSTARRS)                                                     
Epoch 2024 Mar. 31.0 TT = JDT 2460400.5                                         
T 2023 June 2.00239 TT                                  Rudenko                 
q   1.9064737            (2000.0)            P               Q                  
n   0.13545905     Peri.  339.65677     -0.29681210     -0.89429552             
a   3.7548912      Node   126.09989     +0.92341847     -0.35813933             
e   0.4922693      Incl.   24.48456     +0.24331236     +0.26827551             
P   7.28                                                                        
From 66 observations 2014 Nov. 10-2024 Feb. 7, mean residual 0".4.              
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2024 01 30    14 30 52.4 +11 30 58   2.4223  2.7272    97.2    21.0  19.8
...
2024 02 14    14 40 03.3 +13 33 49   2.3201  2.8024   109.1    19.5  19.8
...
2024 02 22    14 42 44.0 +14 50 31   2.2730  2.8426   115.5    18.3  19.8
...
2024 02 28    14 43 40.3 +15 51 28   2.2425  2.8727   120.3    17.3  19.8
2024 02 29    14 43 44.2 +16 01 50   2.2379  2.8777   121.1    17.1  19.8
2024 03 01    14 43 46.6 +16 12 14   2.2334  2.8827   121.9    17.0  19.8
...
2024 03 07    14 43 28.0 +17 15 09   2.2097  2.9128   126.6    15.9  19.9
...
2024 03 15    14 41 37.3 +18 38 23   2.1876  2.9529   132.6    14.4  19.9
...
2024 03 30    14 34 13.7 +20 59 14   2.1804  3.0279   141.7    11.8  20.0

(MPEC 2024-D133、CBET 5359)

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© 1999 Tsutomu Seki.