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     Comet P/2015 XG422 (PANSTARRS)
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佐藤裕久
投稿日時: 2023-8-14 23:11
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2573
オンライン
Comet P/2015 XG422 (PANSTARRS)

K. Ly (El Monte, カルフォルニア洲)の書き込みによると、2016年3月5.56日UT、Siding Spring
にある、"SkyMapper" 1.35-m f/4.8 反射望遠鏡で得た、2枚のg-バンド150-秒CCD露出から、
集光した頭部が、かすかな3"の拡散したハローに囲まれており、尾は見えなかった。
ハッキリとぼんやりとした天体で、5".5の範囲で測定したg全光度は20.5等であった。
2016年2月28.53日、同じ望遠鏡で得た、以前のr-バンドとg-バンドの100-秒露出では、gは21.0等
とrは20.5等で小惑星状に見えるだけであった。
Lyはまた彗星状のイメージも確認した。Maunakeaにある8.2-m すばる望遠鏡 (+ Suprime-Cam)で、
2016年3月7日、g-バンド150-秒CCD露出、3月9日、r-バンド露出から、、2".5×2".0(5".5の円形
範囲で測定では、g=20.2等、r=19.7等)でp.a.280-320°方向に向って10"の広い尾がある(コマは
p.a.315°の彗星の進行方向に筋があるため細長く見える)。
Lyは、さらにCerro Tololoにある1.0-m Las Cumbres天文台望遠鏡"B"や、Cerro Tololo 4-m 反射
望遠鏡 (+ DECam) の画像からも彗星を確認した。
P. Veres (小惑星センター)の依頼を受け、R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)は、
2016年4月29.3日UT、Pan-STARRS1の画像から、彗星状の2015 XG422を見つけた。
1".3のシーイングで得た4枚の45-秒のW-バンドサーベイ画像では、非常に集光した1".7(半値全幅:
FWHM)の頭部で、20.2-20.3等、明確な尾はない。 
2017年5月26日、4枚の同様の画像は、1".4のシーイングで非常に集光した1".8 (FWHM)のコマが見え、
p.a. 245°に4"のまっすぐな尾がある。
Werykは、またこの彗星の発見前の画像では明らかに小惑星状であった。2010年9月13.5日(21.8-
23.0等)、2010年9月15.5日(22.6〜23.2等)、2010年9月16.44〜16.47日(21.6〜23.4等)、2010年10月
3.4日(22.1-22.2等)。

彗星機能の報告は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
Q55  2016-03-05  K. Ly              3"                            2x100s
T09  2016-03-07  K. Ly              2".2     10"    280-320       1x150s
W86  2016-03-10  K. Ly              1".8      9"    280           4x240s
F51  2016-04-29  R. Weryk           0".4                          4x45s
W84  2016-08-05  K. Ly              3"                            1x30s
W84  2016-08-14  K. Ly              4"                            1x30s
F51  2017-05-26  R. Weryk           0".4      4"    245           4x45s

発見位置は次のとおり、

     2015 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Dec. 13.63282   11 15 03.24   - 4 43 19.9   22.4
          13.63797   11 15 03.44   - 4 43 20.4   21.9
          13.64312   11 15 03.61   - 4 43 21.5   22.0
          13.64828   11 15 03.80   - 4 43 22.5   22.0

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    P/2015 XG422 (PANSTARRS)                                                    
Epoch 2016 Nov. 28.0 TT = JDT 2457720.5                                         
T 2016 Dec. 2.09590 TT                                  Rudenko                 
q   2.9905401            (2000.0)            P               Q                  
n   0.10928995     Peri.   43.61647     -0.73531607     +0.67769681             
a   4.3326062      Node   178.98612     -0.67687588     -0.73391482             
e   0.3097595      Incl.   20.19517     -0.03390156     -0.04578295             
P   9.02                                                                        
From 71 observations 2010 Sept. 13-2017 June 5, mean residual 0".3.             
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2023 07 08    06 25 00.2 +06 36 34   5.8061  4.8548    18.8     3.9  24.2
...
2023 07 23    06 39 03.6 +06 18 07   5.7204  4.8232    25.5     5.2  24.1
...
2023 07 31    06 46 24.3 +06 03 25   5.6582  4.8061    30.0     6.1  24.1
...
2023 08 06    06 51 48.5 +05 50 15   5.6044  4.7931    33.7     6.7  24.0
2023 08 07    06 52 41.9 +05 47 53   5.5948  4.7910    34.3     6.8  24.0
2023 08 08    06 53 35.2 +05 45 28   5.5851  4.7888    34.9     7.0  24.0
...
2023 08 14    06 58 50.2 +05 29 56   5.5234  4.7758    38.8     7.6  24.0
...
2023 08 22    07 05 36.9 +05 06 37   5.4323  4.7583    44.1     8.5  23.9
...
2023 09 06    07 17 27.5 +04 15 30   5.2372  4.7251    54.6    10.0  23.8

(MPEC 2023-P35、CBET 5284)

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