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投稿者 スレッド
ゲスト
投稿日時: 2007-5-20 22:14
Re: 中古部品の処分
中村輝男です。

例の中古望遠鏡店のサイトに、わたしの持ち込み品第二弾が
出始めました。ちょっと、考えてしまいます。店主が、わた
しの書き込みを見たのか、誰かに注意されたのか、今度は、
全ての品が買取値の2倍以下に抑えられています。超安値で
お買得そのもの。未開封あるいは未使用のものを、これほど
安く売るとメーカーの信用を落とすのでは??

それと、ダウエルの反射鏡は本当に売れたのでしょうか?
わたしが、中古パーツの取引についての愚痴を書き込んだ直
後に、買取値の35倍の売値でサイトに掲載された反射鏡2
セットが売り切れ、30倍の売値の正立プリズムが即座に売
り切れ、わたしの持ち込み品が、何故、簡単に売れるのか驚
きの目で見ていました。そして、今日から買取値の2倍に激
変したので、あれれ!、と思いました。

持ち込み目玉品が、いつ、どんな売値で掲載されるか、毎日
注意して見ていくことにしましょう。



ゲスト
投稿日時: 2007-5-21 4:43
Re: 中古部品の処分
中村輝男です。

例の中古望遠鏡店のサイトに、わたしの持ち込み品第二弾が
出始めました。ちょっと、考えてしまいます。店主が、わた
しの書き込みを見たのか、誰かに注意されたのか、今度は、
全ての品が買取値の2倍以下に抑えられています。しかも、
安値の理由が書かれている。ダウエル光学の反射鏡は、シミ
やハゲがあったにも関わらず「現状」という表示で掲載され
ていました。いずれにしろ、お買得品ですな。未開封あるい
は未使用のものを、これほど安く売るとメーカーの信用を落
とすのでは?・・・・・・と考えたりしてしまいます。

ダウエルの反射鏡は本当に売れたのでしょうか?
わたしが、中古パーツの取引についての愚痴を書き込んだ直
後に、買取値の35倍の売値でサイトに掲載された反射鏡2
セットが売り切れました。わたしの持ち込み品が、何故、簡
単に売れるのか驚きの目で見ていました。そして、昨日から
買取値の2倍に激変したので、あれれ!、と思いました。
これも掲載後、数時間で半数が売れたようです。わたしが持
ち込んだパーツ以外の商品群と比較参照しながら見ていて、
上記のことに気づいたわけです。

持ち込み目玉品が、いつ、どんな売値で掲載されるか、毎日
注意して見ていくことにします。



ゲスト
投稿日時: 2007-5-22 2:55
Re: 中古部品の処分
中村輝男です。

(補足)
>今度は、全ての品が買取値の2倍以下に抑えられています。
 しかも、安値の理由が書かれている。ダウエル光学の反射鏡
 は、シミやハゲがあったにも関わらず「現状」という表示で
 掲載されていました。

わかりやすく書きますと、第2弾の商品については、程度や欠点が
非常に詳しく記載され(他の商品にはないこと)超安値になってい
ます。わたしが以前に購入した価格(持ち込んだ時に店主に話した
が、その価格は鏡筒込みの値であって、このパーツは安物であると
言われた)さえ付記されているものがあります。
一方、ダウエルの反射鏡では、ただ「現状」という表現だけでした。
わたしから見れば、それこそジャンク品であり小さなワンコインで
買えるもので紙幣は要らないほどのものです。事実、買取値は、そ
れ以下でした。
ゲスト
投稿日時: 2007-5-27 23:17
黄砂
中村輝男です。

昨日と今日の朝は、黄砂の影響で捜天ができませんでした。
昼間でも近郊の山々がかすんで見えないほどの酷さです。
中国やモンゴルの広大な砂漠で舞い上がった砂塵が、数千
キロ離れた当地の天体観測を妨げるのですから、地球の砂
漠化について無関心でいられません。二年前でしたか、ア
ラビア半島で猛烈な砂嵐が発生し、アラビアの砂漠の砂塵
が日本まで到達したことがありました。ここ数十年、砂漠
が急速に拡大している状況です。したがって、今後は、ま
すます天体観測が難しい時代になるでしょう。

砂漠化・森林の乱伐のスケールに比べれば、植林運動は話
しにならないほどの微々たる作業規模であり、地球荒廃と
いう点で焼け石に水です。

環境にやさしい、とか、エコ・・・・、とか、言いながら
止まることのない生産と消費の拡大繰り返し。

かつて、コロンブスのアメリカ大陸発見後まもない頃、北
米大陸には猿が地面に降りることなく枝から枝に渡って未
踏の中西部まで到達できるとさえ言われた豊かな森林が存
在していました。河川を埋め尽くす魚、空が暗くなるほど
の鳥の群れ、巨大な木々で鬱蒼とした森。しかし、今では、
当時の森林の8割が消滅しました。アメリカは自国の森林
保護のため、隣国カナダから木材資源を輸入するほどです。
エジプト・中東・ギリシャ・印パ・中国などの森林小国あ
るいは砂漠国と同じ道を辿るまいと、他国を砂漠化してま
で工業文明を維持するつもりでしょうか。

日本はどうでしょう。木材の消費量はアメリカに次いで世
界二位です。東南アジア・カナダ・シベリアの森林の減少
と砂漠化に一役買っています。今から45年前、NHKで
「東南アジアの自然を訪ねて」という番組がありました。
インドシナ半島やボルネオ・スマトラなどに生息する動植
物の紹介で、それはそれは、自然の宝庫であった頃の東南
アジアの素晴らしさを伝えてくれました。今では、夢のよ
うな映像です。NHKさんには、ぜひ再放送していただき
たいのですが、・・・・・・・

黄砂の話から脱線しましたが、とにかく、天文学者やアマ
チュア天文家も地球の砂漠化について傍観していてはいけ
ないと考えます。







中村輝男です。

昨日と今日の朝は、黄砂の影響で観測ができませんでした。
昼間でも近郊の山々がかすんで見えないほどです。
中国やモンゴルの広大な砂漠の影響を感じます。砂漠が急速
に拡大している状況ですから、今後は、ますます天体観測が
できない夜が多くなると思います。

環境にやさしい、とか、エコ・・・・、とか、言いながら
止まることのない生産と消費の拡大。わたしは、地球温暖化
のもととなる二酸化炭素の排出による地球危機の前に大気中
の酸素濃度の低下による危機の方が早期に来るのではないか
と思います。酸素を生産する森林を加速度的に乱伐する人類。
かつて、コロンブスのアメリカ大陸発見時、東海岸から西海岸
まで猿が地面に降りることなく枝から枝に渡って大陸を横断で
きるほどの森林が存在していました。今では、その当時に比較
してアメリカ合衆国の森林は15%に減少しました。アメリカ
は自国の森林保護のため、隣国カナダの森林を乱伐しています。

日本は、東南アジアの森林の減少と砂漠化に一役買っています。

石油・石炭・ガスを燃やして人類が様々な生産消費の活動をし
ているわけですが、酸素も二酸化炭素も目に見えないために、

ゲスト
投稿日時: 2007-5-28 8:11
Re: 黄砂
中村輝男です。

前の書きこみ、校正が不充分で余計な文章が後ろに付いてしまい
ました。すみません。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-1 0:27
Re: 黄砂
中村輝男です。

黄砂によって天体観測が支障をきたす程度が年々ひどくなる将来
をかんがえた時、暗い気持ちになります。偏西風に乗って、朝鮮
半島と日本列島に落ちてくるのは、中国の急速な工業化による光
化学スモッグの越境汚染(現実問題)や原発事故による放射能汚
染の可能性とともに見過ごせない問題です。これらのことも日中
両政府できちんと話し合う必要があると思うのですが、・・・・
チェルノブイリ原発事故のような恐るべき放射能汚染が日本に降
りかからないかぎり、政府間で話し合うことはないでしょうね。

将来的に天体観測を永続するには、黄砂の影響がない小笠原諸島
や沖縄以南の島に移住することも考えなくてはなりません。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-3 17:40
Re: 黄砂
中村様、
 上原 貞治です。久しぶりに投稿させていただきます。
当方、黄砂のためではないと思いますが、梅雨前後は、昼間晴れて
も夕方から薄曇りになることがほぼ毎日で、美しい星空を見る機会
もあまりありません。高度の高い日差しのせいで、関東平野一円の
水蒸気が空に上がってしまうのでしょうか。
 
 さて、「なつかしい物」のご意見など拝見しております。
私は、望遠鏡の部品や古書などを処分したことはあまりありません
が、やはり、専門に扱ってくれる店が高く買ってくれるということ
はあるように思います。値打ちがわかる人が見てくれれば10倍近く
引き取り値が違うということもあると思います。

 確かに、「省エネ」、「エコ」ということで次々と新製品が出さ
れています。新商品開発も企業の利益や景気の維持のためには必要
ですが、基本は、やはり現在使っているものを出来るだけ長く大事
に使うこと、だと思っています。何らかの事情で使い続けられなく
なった場合や、必要な機能などがあって新製品を買った場合は、古
い物を他の人(たとえばより初級の人)に使っていただくのが理想
です。専門の店に扱ってもらうことによりその確率を上げることが
できると思います。

 さらにもう一つ思うのは、現在は何かと「競争社会」になって
います。大勢の人間が頑張っている以上、昔から競争が起こるのは
当然のことでしょうが、現代は、自分の商売の宣伝のためにそうと
う余分のエネルギーが使われているのではないかと思います。商業
活動に宣伝が必要なのは当然です。しかし、宣伝費用も結局は商品
の値段に含まれて来ますし、そのために資源も使われているわけで
す。企業も政府もこの辺を考えてほしいものですが、市場経済下
ではそういう考え方をすることは絶対無理でしょうから、消費者が
無駄な宣伝に踊らされないようにする心構えが必要だと思います。

 地球温暖化による砂漠化が大問題になっていますので、今後、黄
砂のような現象は世界的に増えるのでしょうね。中国政府の直接的
な政策についてはよく知らないのですが(もちろん、工業化と農地
緑地の確保を同時に推進しているのでしょうが)、地球規模の温暖
化が進む限り、砂漠が増えるのは止めようがないように思います。
新技術を開発して、二酸化炭素を封じ込めるか、大規模な灌漑を
行って内陸部を農地化するしかないと考えます。中国は面積が広い
ですがそれ以上に人口が多いので、農業に力を入れるしかないと思
います。貧しい人が多いので、そうしないと食料の値段が上がった
ときに対応できなくなります。これは日本でも同様で、安い食べ物
ほしさに外国から食料を輸入してばかりいるといずれひどい目に会
うと思います。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-7 21:13
Re: 黄砂
上原様、こんばんは、おひさしぶりです。

>中国は面積が広いですがそれ以上に人口が多いので、農業に力を
 入れるしかないと思います。貧しい人が多いので、そうしないと
 食料の値段が上がったときに対応できなくなります。これは日本
 でも同様で、安い食べ物ほしさに外国から食料を輸入してばかり
 いるといずれひどい目に会うと思います。

将来展望を欠いた農業政策によって、食料の自給率は先進国の中で
最低ですよね。大切な田畑が、工業団地・住宅地・商業用地などに
変えられていくのは日本の将来の困窮を暗示させます。その点、フ
ランスやドイツなどは、国民の食料は自国でまかなうという揺るぎ
無い政策があるから農地を他に転用することは少ない。欧米各国は
ほとんどが農地を大切にしています。日本は国土が狭いから、なお
さら、農地を大切にしなければいけないと思うのですが。

当地の周辺でも大型ショッピングセンターが続々とできています。
そのために広い田畑が駐車場に変えられていきます。農地は、長い
年月を経て作物に適した土壌が作られたわけですが、それが簡単に
再生不可能な土地に変貌していく。困ったものです。郊外の大型店
舗も、ビル内に立体駐車場を備えるように法律化すればいいのです
がねえ・・・・・・。安倍総理の言われる、美しい日本、は森林を
護り農地の減少を食い止めることで見えてくるものです。どういう
行政をしたらいいか、政治家や役人は考えるべきです。

わたしは、毎朝1時間をジョギングに充てています。水田や果樹園
の畦道を走りながら農家の方に声をかけたりもします。すると、世
間話から始まって、最後は、農政がいかに農業を駄目にしているか
という結論に至ることが多いです。結局、土をいじったことのない
頭でっかちが農政の権限を握って威張っているのです。要は、政治
家と役人の責任なんですね。

上原様が言われるように、地球人口は増え続けながら、地球規模の
農作物の不作で食料の値段が急騰する時期が必ず来ると思います。
その時、日本は農業国に頭をさげて僅かな食料を大金で買わなけれ
ばならなくなります。燃料資源・鉱物資源の争奪戦と同様に食料の
奪い合いになります。農業をおろそかにした国の辿る道です。

わたしのトピは天文から脱線することが多く、管理人さんには、
申し訳なく思っています。


ゲスト
投稿日時: 2007-6-12 3:01
Re: 中古部品の処分
中村輝男です。

例の中古望遠鏡店のサイトを毎日見ていますが、わたしが持ち
込んだ中古パーツの残りを掲載するのを止めたようです。特に
残りの品の中には目玉品があって高値を付けざるをえないから
買取値との大きな開きを私に指摘されるのが不安なのでしょう。

(老人介護施設への天体観察の申し出)
私の妻の義姉の父母は、五年前と十年前に亡くなっていますが
生前にニコンの12センチ双眼鏡を何回か覗いたことがありま
す。私は、毎年の正月休みに私の実家と妻の実家でそれぞれの
親類が集まる機会に冬の澄んだ星空を、それこそ老若男女の多
くの親族の皆に見せているのですが、特に老人には冥土の土産
になると感謝されています。こんなに星があるのか、へえー、
たまげたよ、お月様のデコボコ、これが土星なんかい、どうり
で輪があるわい、・・・・・・・、90歳になって初めて見せ
てもらったよ、へえー、涙がでてきたよー、なんて話してくれ
るのです。冒頭の老夫婦の場合は、お二人とも、この世にお別
れする直前に意識が薄らぐ中、私に、星を見せてくれてありが
とさん、と言われました。うれしかったですね。

そんなことがあり、私は自分の父母(故人)がお世話になって
いた老人介護施設に天体観察のイベントの申し出をしたことが
あります。しかし、施設側が、日常の業務に忙殺されているの
か、実現しませんでした。夜のイベントは職員の残業やボラン
ティアの招集などありますから・・・・・・。日中の月面観察
なら出来たと後日に気付き後悔しています。いつか、提案した
いと思っています。

今、福祉事業の大手、コムスンの違法行為が全国の事業所で摘
発されています。十分な介護を行っていないのに、ウソの書類
を提出して何年間も営業してきたのです。老人の財布から金を
搾り取るやり方に社長以下の全ての従業員は心が痛まなかった
のでしょうか。コムスンを傘下に持つグッドウィルグループの
経営者、折口氏は、私が尊敬していた実業家でした。貧乏から
身を起こしベンチャー精神で成長した方であり残念ですね。新
興の実業家の方々で違法行為をしたために社会的信用を失う人
は過去にも多数いますが、とにかく、ガッカリさせられます。

私の父が脊髄障害で車椅子生活になった時、総合病院の介護相
談担当者から○○病院の介護施設を紹介されました。そこに入っ
てから三日後、姉の話しによれば「こんな施設から早く出して
くれ、みじめすぎる、親をこんな所に入れて恥ずかしくないの
か、ばかやろう」と涙を見せたことのない父が泣いたそうです。
障害の種類や程度に関係無く老人を押込んだ病室。ベッドの間
隔が50センチもないのでした。(パンフレットには定員6と
書いてある部屋に実際は15人寝ていました)。それも、痴呆・
精神病・末期ガン・交通事故・植物状態など、様々な老人が雑
居していたのでした。食事時間にあちこちで排泄する音、職員
が足りないために痴呆老人がオムツを外して裸で排便していた
りして不衛生そのもの、糞便はベッドの下に蓋をしないままで
置いてあり悪臭がすごい。ウンコが沈んでいる浴槽に入らされ
る、寝ようにも徘徊者や大声を出す者がいて寝られない、など
地獄のような話しを姉から聞いて驚き、翌日に別の施設に出向
き次の日に移動させました。

四日間しか入所していないにもかかわらず、会計窓口で払った
費用は8万円。院長に面会して苦情を言いましたが、逆ギレし
て大声で怒鳴り散らす始末でした。私は、入所している老人達
が不憫でなりませんでした。姉の話しによれば老人達の家族が
施設を訪れるのを四日間で一度も見なかったそうです。家族か
ら親類から見捨てられた老人達。老人の子供達と病院施設側の
利害が一致した光景です。収容所と同じです。老人達は何もで
きない立場。生前の地獄を体験して息を引き取るのでしょうか。

このような不幸な老人達にも彼らが旅立つ世界にきれいな星が
輝いているのを見せてやりたいと願います。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-13 1:47
昨日の書き込み
中村輝男です。

昨日、書き込んだ地獄のような老人介護施設はコムスンとは
全く無関係の施設です。念のため・・・・・・・。

その病院と付属の介護施設は、二年前に立派な建物ができ移転
しました。ボッタクリ商売は一時は栄えるのです。
まして、老人介護施設は、どこも満員で何年も待機しなければ
ならない状況です。老人を引き受けてくれる施設があれば、ど
こでもいいから預かってほしいという家族側の考えと、法律を
犯しても利益優先に走る病院側の考えが一致して、地獄の施設
ができるわけです。その病院の院長は、ものすごい豪邸に住ん
でいます。並みの医者の住宅など物置小屋に見えてきます。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-13 19:18
全天恒星図
中村様、
 上原 貞治です。介護施設についてのお話しを拝見しました。
 私は、介護保険が出来たときに、人によって受けられる介護の
質は同じになるとは思えないのに一律に保険料を徴収するのは
問題だと思いましたが、老人介護という新しい市場を広げ、
地方で真面目に介護に取り組む中小の企業への支援になればと
いうことで希望も持ちました。
 ところが最近のニュースを見ると、実際には、過当競争→
値下げ競争→大手による寡占→安かろう悪かろう、というおきまり
の、しかも最悪の経路をたどっているように思います。介護のため
の公的なお金をうまく生かせばいろいろと利点を引き出せたと思う
のですが、国の無策のために悪徳商売をはびこらせる結果になって
いると思うと情けないとしかいいようがありません。

 さて、「なつかしい物」という題名ですので、最近、本棚の
整理をしていて出てきた昔の星図の話をさせていただきたいと
思います。
 それは、1970年頃に買った(親に買ってもらった)誠文堂新光社
の「全天恒星図」です。久しぶりに出してみるともうぼろぼろに
なってすぺてのページがはずれかかっていました。ここまで使ったかと思うとちょっと胸に来るものがありました。
 でも6等までしか出ていない肉眼星図というのは望遠鏡で
彗星の位置をたどるにはあまり役に立ちませんでした。恒星と赤経赤緯の座標の対応を見るのに役に立つくらいでした。ぼろぼろに
なったのは、それでも頑張って目的の天体を探すのに使ったから
だと思います。

 本田実さんの自伝に、以下のような文があります。
18歳くらいの時のことのように思えます。

「予備知識はなにもなく、星図なるものもなにも持たず、いや星図
というもののあることさえしらない田舎のひとりの少年の彗星探し
への船出であったことにはちがいないと。」
http://www8.plala.or.jp/seijin/「星尋山荘」のHPより)

 私も星図というものがどういうものであるかということは、
注文した全天恒星図が届くまで知りませんでした。星図という
ものは、彗星を見る人だれにとっても特別な感慨のあるものでは
ないかと思います。
 現在は、パソコンのシミュレーションプログラムで、空の必要な部分だけを印刷すればよいので、ページがはずれたり、特別な感慨
にふけったりする必要がなくなりました。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-15 23:13
Re: 全天恒星図
上原様、こんばんは。

全天恒星図は、私もかなり使いました。彗星捜索ではファインダー
で見える星の配列との参照資料として都合がいい星図でした。
ただし、星雲などは明るいものしか記載されていませんので、標準
星図やベクバル星図や写真星図を使いました。

以前にも書いたと思いますが、星図の欠点である、綴じ部の星配列
の見難さを出版社になんとか工夫してほしいと願っています。
星図を利用されている人は誰もが綴じ部で不都合を感じたはずです。
わたしは、星図のページを敢えてバラバラにして使っています。
星図使用者を思いやれる印刷会社に成長してほしいですね。

以前、星図出版社にいろいろなアイデアを提案したことがあります
が、返事が来たためしがありません。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-20 23:28
45年前の空
中村輝男です。

なつかしい物というより、なつかしいこと、として。
45年前の空の透明度が思い出されます。

小学5年の時、市販の10センチ反射鏡で彗星捜索を始めた
わけですが、わたしが最初に見たメシエはM10でした。
大多数の天文初心者は、望遠鏡を購入するとメシエ天体とし
てアンドロメダ星雲を手始めに見るのでは、と思われます。
わたしの場合は、観測初日、小学校から帰ってから宿題を
すませ、望遠鏡の光軸調整などを終えた時、夕空が非常に
きれいでしたので西の山々の輪郭を這うように筒を動かし
ました。すると山の縁の上1度くらいに丸い綿のような天体
が見えました。一瞬、心臓が高鳴りました。

星表をもとに自分で作った星図を見ると、M10かM12
らしいので、いちおうスケッチを書いて翌日に確認するこ
とにしました(翌日、M10と確認)。あのスケッチは、
どんどん綿状の天体が山に没っしていく状況でしたが、
不思議と冷静に行動できました。怖いもの知らずでしたか
らね。山の稜線に天体が重なったときでも、M10がはっ
きり見えていました。

これは、空の透明度が現代より遥かに良かった証拠です。
なにしろ、乗用車を所有していたのは10世帯に一軒く
らいの時代でしたから排気ガスの影響は非常に少なかった
と思います。実家の前の道を車が一台も通らない日もあ
りました。



ゲスト
投稿日時: 2007-6-21 23:17
Re: 45年前の空
中村様、
 上原 貞治です。
 むかし懐かしい(と私にも思える)お話をありがとうございます。
彗星を探し始めたとたんにM10が視野にはいると、ちょっとあわてそうなものですが、あとで識別できるようなスケッチをされたとは、
子どもはあんがい沈着なものですね。何となくわかります。

 私は最初にオリオン座のM42などを見た口ですが、M42と
M31は、望遠鏡を持つ前から何度も見ていました。

 現代の子どもは、まず「星を見よう!」と決心して、望遠鏡を
買って、それから星座やメシエ天体のことを本などで調べて、それ
から、夜、外に出て星団や星雲を見るのでしょうが、昔は、そんな
手順をふまなくても、三つ星とペガススの大方形と星のたどり方さ
え知っていれば、小学生が夜道を歩くつれづれに、これらの天体を
肉眼で容易に捕らえることができたものでした。プレアデス星団な
どは、星座をまったく知らないころに夜空にそれをみつけ、ふしぎ
な星の固まりがあるものだと思っていました。違う夜の違う時刻に
見るとその星の固まりが少し違う方向に見え、おもしろいと思ったものです。

 昔は、星は本当に身近な存在であり、かつ、未知の不思議な存在
でした。
ゲスト
投稿日時: 2007-6-26 0:40
何倍ですか?
中村輝男です。

中学2年の時、理科の授業で簡易プラネタリウムを見ました。
大きさは直径3メートル位の傘に似ていました。
その下にクラスの半数(25人)が座って先生の説明を聞く
のでした。先生は、矢印のライトペンで星を指しながら、こ
れがベガ、あれがアルビレオ、これがシリウス、ここが白鳥
座で、その隣がしし座です、なんて出鱈目な説明をしました。
立派な赤道儀望遠鏡があっても使いこなせず経緯台式にして
月を見せてくれました。先生は、20センチ口径50倍より
6センチ口径100倍の方が、よく見えると生徒に教えてい
ました。

こんな教師の方、皆さんの身近にいませんよね?
いたら、教員資格を返上していただきたいです。
本当の星空を見ていないから、望遠鏡をのぞいていないから
情けない教育しかできないのです。

わたしが望遠鏡をもってから45年間、「この望遠鏡は何倍
ですか?」と聞かれることは数知れず、聞き方は全く変って
いません。前記の先生と同じで望遠鏡の性能は倍率で示される
と信じている方が大多数なんです。教え方が変らないから、
老若男女すべてが間違った考えのまま。

ゲスト
投稿日時: 2007-6-29 10:58
アイデア
中村輝男です。

トピ「地上の星」を求めて、にも書きましたが、天体観測を
やっていると雑念が消え無心になれます。そうした時に日頃
解決できなかった問題の答えが、ふっと浮かぶことがありま
す。ほんの一瞬なんですね、だから、すぐに書き留めておか
ないと忘れてしまう。

彗星捜しをしている方達は、長年の知恵で多くの有形無形の
アイデアを持っておられると思います。それらは、観測作業
をしていく中で、何かしらの不都合にであい、こうすれば能
率的になるのでは、こうすれば便利なはず、という発想から
生まれたわけです。ですから、望遠鏡メーカーの設計者や技
術者が気付いていないことが多くあります。メーカーの配慮
が欠けている部分をユーザーが手を加えて使い易く改良する
ことが多いのです。

一例として、
天体観測を始めて45年、望遠鏡のファインダーの不便さが
全く変っていないのに驚かされます。主望遠鏡の決まった位
置に取付けられている。そこに付けるのが規則になっている
かの如く(笑)。観測者は、首をひねって片目をつぶって星
図を照合して・・・・・、なんて不便でどうしようもない。
最近、その辺を少し考えたものが市販されているがいっこう
に不便さは変っていない。ファインダーの定義(?)から、
抜け出さないかぎり便利なものはできないでしょうね。
わたしの望遠鏡にはファインダーがありません。高度と方位
から自動的に星座早見で観測の概略位置がわかるようになっ
ている。このシステムはメーカーさんに真似されてもかまい
ません。真似していただき、もっともっと、天体に興味を持
つ子供達が増えることを望みます。

ハイテク技術を組込みながらも、旧態依然たる部分が共存す
る製品がたくさんあります。望遠鏡メーカーの設計者や技術
者に、自分達が作った製品を山に持ち込んで観測合宿をさせ
たらどうでしょうか、メーカーの社長さん、部長さん、いか
がですか? 不便なところを徹底的に議論する合宿。やる気
のある社員だったら、不便な個所をいくらでも発見すること
でしょう。彗星発見ではなく、技術の発見につながります。

メーカーの研究者・設計者・技術者は、外部の人から製品の
技術的欠点を指摘されたり、改良アイデアを提案されたりす
ると素直に受入れない方が多いです。妙なプライドが邪魔を
して頑として他人の意見を受入れない。また、こういう方が
意外と技術部長に出世したりして・・・・・・

以前、昼と夜の区別が地球儀の表面で一目でわかるアイデア
を作り、多数の地球儀メーカーに提案したことがあります。
何月何日の何時何分(世界時)と指定すると、いまシドニー
は深夜だ、テヘランは早朝だ、マドリードは夕方直前だ、
とか、すぐにわかる地球儀です。でも、だめなんですねえ、
メーカーから全く返事が来ませんでした。それぞれ、返事を
三回催促しましたが反応なし。こちらは、どうしても作って
ほしい理由がありませんから止めました。
消火器になる地球儀を作っているところもある・・・(苦笑)
ゲスト
投稿日時: 2007-7-1 23:11
木辺鏡
中村輝男です。

池谷鏡・星野鏡は使用経験がありますが、木辺鏡は一度も
覗いたことはありません。入手したことはあります。

じつは、わたしが初めて磨いた10センチ反射鏡をアルミ
メッキしてくれる会社を群馬県内で探していた時、A市の
メッキ工場で反射鏡のアルミメッキの経験があることを知
りました。早速、お願いすると、三日後に社員の方が届け
にきてくれました。その時、木辺鏡を買い取ってもらえな
いかと聞かれました。「え! 滋賀県の有名な木辺先生の
鏡ですか、どうしてお持ちなんですか?」と尋ねると、
県内のアマ天が16センチ木辺鏡のメッキを我が社に依頼
してきたがメッキ作業終了直後に木の床に落としてしまい
僅かにヒビが入ってしまい、その方から買い取りをさせら
れたとの事。見え方は全く正常だと言うので、衝動的に買い
取りました。領収証なしで。昭和40年当時で一万円でした。
わたしは、お年玉の貯金箱から大金を出しました。

その晩、早速、反射鏡の鏡面テストをやってみました。
何だ!!!  これは使い物にならない!!
ヒビを境に鏡が曲がっているのでした。

父親が、翌日、その会社に鏡を持っていき事情を話すと、
例の社員は「そんな鏡は知らない、売った憶えがない」と
とぼける始末。俺が売ったという証拠を出せと開き直られ
たそうです。父は、怒って、警察まで呼んで木辺鏡に付い
ている指紋検査までする事態に発展。結局、その社員の指紋
が採取でき彼はパトカーに乗せられたとのこと。
その木辺鏡の末路はメッキ工場のゴミ箱の中へ・・・・・。

天国の木辺先生が聞いたら、なんとも不愉快な話しです。

ゲスト
投稿日時: 2007-7-7 19:45
アルミメッキ
中村輝男です。

反射鏡のメッキの仕上がり具合は非常に大切です。
優秀な反射鏡でもメッキの蒸着如何で不良鏡になります。

過去に愛用した反射鏡について望遠鏡メーカーやメッキ業者
など多くの企業にメッキを依頼したことがありますが、けっこう
有名な望遠鏡メーカーでもメッキ技術が低かったり、無名の
メッキ工場でも丁寧な仕上げであったり、まちまちでした。
天文雑誌にも載っているA望遠鏡メーカーに池谷鏡のメッキ
を依頼した時は参りました。池谷鏡の持ち味である視野全体
で鋭い星像が見られる優秀さが消えてしまいました。自分の
目が悪くなったのかと思い我慢して使い続けました。すると
一年でコートが剥げてしまいました。そして、メッキ専門の
会社に依頼すると、池谷鏡の持ち味がよみがえり鋭い星像を
再び見られるようになりました。結局、A社のメッキ技術が
悪く不良を掴まされていたわけです。その会社の社長は社会
的に立派だということで依頼したのですががっかりしました。
社長の理念が社員に浸透していないのでしょう。要注意です。

ゲスト
投稿日時: 2007-7-12 5:33
梅雨空
梅雨前線が本州南部に停滞してしまって星空をしばらく
見ていません。

梅雨空で思い出すのは、関先生が1950年代後半に、
ミンコフスキー彗星でしたか、これを梅雨空にときたま
生じる一瞬の晴れ間を利用して彗星を追跡された話です。
この観測成果を京都の山本一清教授に報告されると、日
頃から関先生を温かく見守られていた教授は非常に賞賛
されたそうです。

関先生は、その後まもなく、新彗星の発見の夢を果たせ
ずに天文から離れ、やがて、山本教授は天国へ・・・・。

関先生は、暗澹たる心境の中、ある日、山登りをしていて
大雨にあって山小屋に避難、雨が止んで外を見ると夕焼け
が事のほか美しく感じられた。その時、亡き山本教授や本
田先生の顔が思い出され、再起を決意されたそうです。
そして、まもなく、関第一彗星を発見された。

アテネ・オリンピックの競泳女子800メートル自由形で
優勝された柴田亜衣選手が競泳中に「あわてず、あせらず、
あきらめず」という言葉を何回も自分に言い聞かせながら
頑張ったそうですね。それで、前畑選手以来の女子自由形
金メダルの快挙。彼女の笑顔はいつも最高ですね。

何事もあきらめないこと、という点、万事に共通します。
ゲスト
投稿日時: 2007-7-22 21:59
観測地
中村輝男です。

わたしは望遠鏡を車に積んで当地の周辺にある数ヶ所の
観測地に出掛けています。
昔に比べると、住宅やお店や工場が、山奥にも存在する
ようになり、周囲が真っ暗な観測地はありません。

わたしが使用した車も免許歴37年ですから、15種類
にもなります。望遠鏡が積めること、車内で休めること
などの理由からワゴンタイプばかりです。とは言っても
昔のワゴンは荷物用でしたから乗り心地は悪く、観測地
で望遠鏡の光軸修正をすることがありました。4WDの
車がない時代、スタッドレスタイヤのない時代、豪雨の
後の澄んだ星空を求めて、よくも舗装していない山道を
登ったものだと思い出されます。

長い間には、観測地への道すがら、いろいろな出来事に
遭遇します。橋から投身自殺する寸前の若者を救ったこ
と、目の前で車の衝突事故がおこり警察に通報したこと、
ガス欠の寸借詐欺に出会ったこと、イノシシに衝突した
こと、若い女性の幽霊を乗せたこと(車の中で消えてし
まったので幽霊としか言えません)、・・・・・・
今後、どんなことに遭遇するのでしょうか。
新彗星との遭遇を望んでいるのですが・・・・・・・
ゲスト
投稿日時: 2007-7-27 22:21
赤い散光星雲
中村様、今晩は。上原 貞治です。
昨日、たまたま古い本、藤井旭著「全天 星雲星団ガイドブック」
を読んでいて、なつかしい内容に出会いました。この本は、おもに
小口径での眼視での見え方が書いてあって、それは現在でも通用
するのですが、写真については、103aEとかバーナードループとかが
近年注目されているという「なつかしい」内容のオンパレードです。バーナードループと言えばエンゼルフィッシュ星雲とペアに
なっているはずですが、エンゼルフィッシュのほうは出てきません
ので(写真には写っていますが)、その流行の境目に書かれたもの
でしょう(初版は1978年です)。

 思えば、103aEは赤い散光星雲を撮るためだけに大流行した
フィルムで、私も1本だけ持っていてRフィルタも買いましたが、
ついに使うチャンスはありませんでした。ご存じない方への注釈
ですが、103aEはモノクロフィルムで、赤い星雲が白く写るのです。
当時主力のトライXでは赤い星雲はほとんど写らず、
ネガカラーの粒状性には満足がいかず、低感度(ASA100)の
リバーサルが使われている状況でした。気合いの入った天文家
は、冷却カメラという霜で真っ白になるカメラを使っていました。

 現在なら、デジカメ一眼で気軽に写せるのでしょうが、逆に空が
明るくなってしまったので、デジカメを持って星雲を撮影しに
遠くまで出かける人は少なくなってしまったのではないかと
想像します。





ゲスト
投稿日時: 2007-7-28 12:44
Re: 赤い散光星雲
上原様、こんにちは。

>気合いの入った天文家は、冷却カメラという霜で
 真っ白になるカメラを使っていました。

冷却カメラで思い出すアマチュアは、古田俊正氏で
しょうか。氏が山中に建てた簡易天文台で素晴らしい
天体写真を撮られ天文雑誌にも盛んに投稿されておら
れました。

デジカメの普及と高性能化は、フィルムと本来のカメラ
のシェアをどんどん狭めていくのでしょうね、確かに、
自分が写したものをすぐに確認できたりコンビニで手軽
にプリントできたり大変便利です。しかし、上原様、色
調や鮮明さは、永久的にフィルムの方が上にとどまると
思われますが、いかがでしょうか?

先日、親戚の結婚式で甥っ子がデジカメでわたしを撮っ
てくれて写真を送ってくれたのですが、まだまだ、旧来
のカメラとフィルムのほうが上質だと感じました。人間
の目を欺ける日も来るのでしょうか。

ゲスト
投稿日時: 2007-7-29 9:19
Re: 赤い散光星雲
中村様、おはようございます。上原 貞治です。

古田氏の冷却カメラというのはすごいものでした。私の記憶では、
彼の作品は、系外銀河がやわらかなタッチで周辺まで写っている
ものが秀逸で、恒星がぎっしりというような写真はあまり記憶に
ありません。解像度や感度より、明暗の階調を重視したものであっ
たように思います。その点、散光星雲が白く飛んでしまう103aEの
写真とはだいぶ趣が異なっていたように思います。

 さて、デジカメと銀塩の違いですが、確かに、画質では銀塩の
ほうが上に見えることは少なくありません。写真展で見る描写の
細かい写真はほとんどが銀塩写真なのだと思います。ああいうの
がデジタルでとれるとは思えません。素人の私見では、

1)画素数でいう解像度からいえば、今のデジタルはカメラは
35mm銀塩に匹敵する。しかし、ファイルサイズを減らすための
圧縮処理で画質を損ねている場合が多い。圧縮を最小限に
すれば目に見えて改善するはず。

2)写真を見るとき、液晶ディスプレイでは描写が不十分。
CRTで見るか写真屋さんでプリントしてもらったほうがよい。
液晶モニタでは、四角いドットが肉眼で見える。通常の価格
のインクジェットプリンタでは明るい部分で粒状性が低下する。

 また、ディスプレイでは出ない色があるらしい。↓
http://chibaml.yasuda-u.ac.jp/tcolor/color.htm
(これは私が学生のときの大学の先生が書かれたものです)

3)陰影部分の階調(明度、色相とも)は銀塩のほうがずっと
豊富である。デジタルでは明度が線形になっていて暗いところ
ほど相対精度が落ちるが、銀塩は、相対精度の落ちが少ない
(対数的?)ことによるのではないか。これを人間の目が区別
できるのならすばらしい。
 この問題は画素ごとに増幅率を何段階かに変えられるように
なればデジタルでも解決するであろう。

 永久的にフィルムのほうが上か?という問題は、芸術的感性の問
題になり、また印刷技術が豊富になることによって優劣をつけるの
が難しくなって来ると思います。
 しかし、写真として人間の目を欺けるか、というと欺けないので
はないでしょうか。音楽の場合、生演奏、アナログレコード、CD,MD,MP3などそれぞれ耳で聴いて特徴の違いがありま
す。人間の目は耳よりもさらに敏感だと思いますので、芸術写真の
分野では将来も銀塩とアナログの区別はつくのではないかと思いま
す。
ゲスト
投稿日時: 2007-7-31 19:45
Re: 赤い散光星雲
上原様、こんばんは。
デジカメとフィルムの写真についてのコメント、ありがとう
ございます。

両者とも人間が考えて作ったものですが、それぞれ、その時代
の先端技術が応用され写真に生かされているわけですね。
究極的には、写真技術は脳の中の映像解析とか記憶あるいは再
生の研究まで進むのでしょうか。現時点では、全くの夢ですが。

ゲスト
投稿日時: 2007-8-2 23:38
横綱
私は、中学生の時に、朝夕、張れていれば彗星探しを
やっていたのですが、相撲も大好きでした。特に、
細身ながら全力で突っ張る佐田の山が好きでした。
前の出羽の海理事長で今は境川親方でしょうか。

昨日、朝青龍に厳罰処分が下されましたが、本当に
最近は相撲に興味がなくなりました。
近いうちに、横綱・大関・三役は全て外国人なんて
時代が来るかもしれません。
日本人だけで固めた部屋は貧乏になるいっぽうです。
身体の大きい外人を呼び寄せた部屋は豊かになるいっぽう
です。自分の懐ばかり考え、相撲界の将来を考えない
親方が増えては、国技がすたれます。
ゲスト
投稿日時: 2007-8-3 22:08
Re: 横綱
中村様、上原 貞治です。
 相撲と彗星とは面白い取り合わせですね。
 私も佐田の山はわりと好きでした。同時代の横綱であった栃ノ海
も小兵で端正な体つきで人気はあったのですが、成績は今ひとつで
した。大鵬、柏戸がいましたからね。私は、大鵬を相手に真っ正面
から挑む大関清国が好きでした。
 さて、佐田の山の時代といえば彗星では池谷・関彗星です。
私は、コホーテク彗星、ウエスト彗星の時代ですので、横綱で言
えば、輪島、北の湖です。私は怪力の相撲取りが好きで、輪島の
大ファンでした。私の頭の中で、同時代の彗星と横綱が連想できるのはこれだけです。
 二代目若乃花のようなすらーっとした土俵入り姿の美しい
日本人横綱が登場さえすれば、また相撲人気も盛り上がると
思いますよ。 
ゲスト
投稿日時: 2007-8-5 9:30
Re: 横綱
おはようございます。

そうですね、不思議と大彗星の出現とその時の横綱
の記憶は結びついているものです。冬など、夕方の
彗星捜索のために観測場所に向かう車の中で必ず、
相撲放送を聞いていました。

相撲部屋と外国人力士で検索したところ、2002年
2月から一部屋につき外国人力士ひとりの制限枠がで
きたそうです。それまでは、相撲界全体で外国人の枠
があったようです。いまは、外国人のいない部屋は四
つしかない。貴乃花部屋は日本人ばかりと思っていま
したが韓国出身の力士がいるそうです。日本名を名乗っ
て(山田)いるので誤解していました。

話は変りますが、
昨日、図書館で「日本の巡洋艦」という本を読んでい
たところ、戦前の巡洋艦にはたくさんの大型双眼鏡が
設置されていたのを知り驚きました。戦艦より多く設
置されていたようです。12センチを主に15センチ
18センチ大型双眼鏡などなど。18センチは魚雷発
射管の方向設定に使っていたとのこと。昔は、敵艦を
視認して砲弾や魚雷を発射するので光学技術が戦争に
欠かせないものであったわけです。しかし、レーダー
技術の発達、特にアメリカ側の進歩はすさまじく、レ
ーダーを補助具としてしか利用できなかった日本は他
の技術と同様にアメリカに遅れをとり、ますます、劣勢
に立たされ原爆投下で息の根を止められたわけです。

その大型双眼鏡を一手に製造していたのは日本光学で
すが、いまは、12センチまでのものしか製作してい
ません。フジノンが15センチをつくっているのです
から、18センチをやったらいいと思うのですが、・・・・・
おそらく、300万円くらいの値段になるのでは?
でも、ほしい人は買うと思います。

天文ガイドの列伝に岡山の多胡氏の記事が載っていま
すが、彼がフジノンに彗星捜索のために、ここをこう
改良していただくと便利です、と提案されたところ、
フジノンから、彗星捜索のために15センチ双眼鏡を
作っているのではない、と回答があったそうです。
その回答者はとんでもないヤツです。わたしだったら
社長に苦情を投げつけるでしょう。フジノンの15セン
チに対空用があるのは星空観測のためでしょうし、そ
もそも、フジノンが15センチ大型双眼鏡を新発売し
た時、全国の彗星捜索家や熱心な観測者にむけて資料
を郵送した経緯があるのです。漁船や艦船ばかりを対
象としていないはずです。とんでもない回答です。

販売商品が独占に近い状況の営業においては、バカな
営業マンでも仕事ができユーザーのことを考えなくな
りがちです。ニコンもワンランク上の大型双眼鏡の製
造に努力してもらいたいものです。


ゲスト
投稿日時: 2007-8-12 9:35
双眼鏡
中村様、上原 貞治です。
 双眼鏡というのも初心者、ベテランを問わずアマチュア天文家の
重要アイテムですね。私は、望遠鏡にナビゲータの類を付けずに空
の明るいところで観測しているので、導入には双眼鏡が欠かせませ
ん。ニコンの70mmを使っています。比較的安価なもので天体用のも
のでないので性能はいまひとつですが、捜索をしているわけではな
いので大きな問題はありません。

 むしろ、ニコンがそれなりの双眼鏡を手軽に買える値段で販売し
てくれていることは、良心的な勇気ある姿勢と考えています。最近
のニコンの一眼デジカメについても同じような評価ができると思い
ます。技術レベルの高い日本では、お金をかければどんなに良い物
でもできると思いますが、大勢の人が納得のいく値段でそれなりに
優れたものを提供する、これも伝統企業の力だと思います。私が天
体観望を始めたのも、光学機器を使ったのは、ニコンの23mmくらい
の双眼鏡がはじめでした。レース観戦用のコンパクトのものでしたが、それで初めて見たヒアデス星は身体が震えるくらいの凄みがあ
りました。(私はニコン一社を宣伝するつもりはありません。同様
の姿勢のメーカーは他にもあるでしょう。)
 いずれにしても双眼鏡は星座の観察に有効なので、初心者の入門
のためにもっと活用されるべきだと思います。月と惑星だけ見て、
恒星に向けるとどの星を見ているのかわからなくなって、押し入れ
にしまいこまれる場合の多い6cm屈折より役に立つかもしれません。

 軍用の双眼鏡というと士官が手にしているイメージしか思い浮か
びませんが、添え付け型のものもあったのですね。戦艦搭載という
と思い出すのは測距儀です。戦艦大和の15メートル測距儀が有名
ですが、こちらも現在ではもうほとんど必要ない技術でしょう。当
時でも空爆の目立つ標的になっただけだと思います。

 フジノンの双眼鏡は確かにダイレクトメールで宣伝していたよう
に思います。「彗星捜索者」のためだけではないにしても、関先生
が双眼鏡で発見されていたことは有名な事実ですから、重要な用途
のひとつであることを認識していないはずはありません。公共天文
台や星空イベントなどに普及させようという意図があるのかもしれ
ませんが、高価なものですのではたしてどのくらい普及しているの
でしょうか。

 最後に横綱の話に戻りますが、朝青龍が高砂親方の説得に応じな
かったというのに私は唖然としました。親方の指導力不足なのか、
朝青龍が病気のためにちゃんとした応答が出来ないのか知りません
が、親方の説得に応じないのなら、昔なら即刻破門だと思います。
いろいろなしがらみで破門にはできないのでしょうが、日本の伝統
世界が崩れていくのは好ましいことではありません。そもそも朝青
龍が一人横綱の時代に問題が積み残しにされてきて、白鵬が横綱に
なって一挙に吹き出してきたような印象を受けます。私は、清国同
様、横綱に正面から豪快に立ち向かう大関朝潮が大好きでした。失
態を演じるのはほどほどにしてほしいです。
ゲスト
投稿日時: 2007-8-26 1:51
八月と彗星
朝青龍の問題、スッキリしないままに本人の希望通りにモンゴル
帰国という方向が現実性を帯びてきました。釈明会見もしない、
相撲協会に謝罪もしない、北の湖理事長も自身は積極的に動かな
いで周囲の動静を見てから軟化したり硬化したりでは話になりま
せん。なぜ、横綱を切るくらいの気迫で理事長が朝青龍の我が侭
を叱らないのか不思議でなりません。このような身勝手が通用す
るとなると、相撲界の歴史に汚点を残しますし、ゴネが通る前例
を作ることになります。

朝青龍がモンゴルの番組で「相撲界に入門まもなく、親方から日
常生活のストレスを土俵にぶつけて強くなれ、と言われた。日頃
の不満を相手にぶつけ叩きつぶすことで晴らしてきた。・・・・」
とインタビューで答えているのを見ました。なるほど、これでは
相撲道や横綱の品格とは無縁な道を歩んできたのだなあ、と思い
ました。親方の教育方針に礼節が欠けていたのでしょう。力士は
強くなれさえすればいい、という教え方。一人横綱の期間が長かっ
たから、優勝回数も多くなるし、周囲も横綱の我が侭を見て見ぬ
ふりをしていたわけです。高砂親方も、朝青龍のおかげで部屋の
財政は豊かになるので放任してきた。
今後の朝青龍問題の行方はどうなることやら・・・・・・・。

天文の話に戻りましょう。

日本人による新彗星発見が、ここ数年、聞かれません。
過去にも、何回か、三年から五年の間、こうしたブランクが存在
します。その間、新彗星が出現していないかというと、そうでは
なく、外国人によって発見されています。非常に奇妙な現象です。
そして、突然、複数の日本人による発見のニュースが世界の天文
界を驚かせます。こんな事が過去に何回かありました。この現象
は、日本人の民族性、つまり、右へならえ的な気質で説明がつく
のではないでしょうか。過去の新彗星発見が、早朝は東天低空・
夕方は西天低空であった比率が多いために、日本人コメットハン
ターの捜索望遠鏡の方向は大多数が同じというわけです。それが
原因で上記のニュースが世界を駆け巡る。発見に使用される器械
も、15センチか12センチの大型双眼鏡ばかりになってきまし
た。手製の捜索機を使って捜天されている日本人は少数派でしょ
うね。むしろ、外国人の方が多いのでは?

一昔前、カナダのマイヤー氏は、手製の大型反射望遠鏡で太陽から
離れた所ばかりを丁寧に捜索されて多くの成功を手にされました。

偉大な本田氏が15センチ短焦点反射を使われていたと知ると、
それに似た器械が流行。関先生が9センチ短焦点屈折で新彗星を
連続発見されると○○光学研究所に9センチ短焦点屈折レンズの
注文が増加。関先生が12センチ大型双眼鏡で垂直捜索法を発表
されるやいなや同型機の売れ行きが増加。1980年代後半から、
12センチ・15センチ大型双眼鏡での発見が大勢を占めるよう
になりました。自作機で彗星捜しを続けているアマチュアは少数
派になりました。天文雑誌についても、昔と比べて、自作記事は
少なくなりました。現在、反射鏡を自分で磨いて望遠鏡を自作す
る若者はいるのでしょうか? 流行で左右される日本人の気質を
考えると、日本人による新彗星発見の将来性は如何でしょうか。

ふと、1969年の八月でしたか、香川県の藤川繁久氏が11等
の彗星を発見された状況を思い出しました。裏山に手製16センチ
反射機を背負いながら登りつめた挙句の成功談です。蚊に刺され
ながらの苦闘。スバル望遠鏡で写真撮影したものを研究材料にし
ながら、実際の夜空を見ない天文学者が意外に多いとか・・・。
便利なものを利用して、楽をして、名をあげ利を得ることばかりを
していると本質が分からなくなると思います。今の相撲界に通じる
ように思えます。


ゲスト
投稿日時: 2007-8-27 23:28
Re: 八月と彗星
上原 貞治です。
 朝青龍の問題、同感です。謹慎中に帰国を許可するならば、
引退勧告くらいは出すのがスジだと思います。9月の本場所の
時には日本にいないといけないという話もあるので、モンゴルで
本当に転地療養になるだけの時間があるのかも疑問です。

 さて、天体観測装置の話ですが、最近は、確かに自作をしようと
いう人は減ってきたようですが、パソコンを自作する人は大勢いる
ので、設計や組み立てが好きな人が極端に減ってきているわけでも
なさそうです。でも、パソコンの自作は買ってきた物を組み合わせ
るだけで、基板の設計やハンダ付けをするわけではありません。
そもそも昨今のパソコンはハンダ付けでできるようなものではあり
ません。近年では望遠鏡も似たような状況になりつつあるのかもし
れません。
 
 天文学者が自分で観測をしない、というのにはまた別の問題が
あるように思います。自分で工夫した自作機器なら、そうそう
他人には使わせないでしょう。しかし、近年の観測機器は、国際
科学プロジェクト、あるいは公共施設の設備、ということで、
もともと大勢の人に使ってもらうことを前提に予算をもらい
設置されているものです。そうすると、成果の総数というのが
まず問題にされるので、手っ取り早く稼ぐには、どうしても
データを解析だけして発表する人が受け入れられてしまうので
しょう。これは、一見、効率は良いのですが、長い目で見た場合、
本当に研究の発展につながるかというと疑問です。
 
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