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     Comet P/2010 A3 = 2024 S3 (Hill)
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佐藤裕久
投稿日時: 2024-10-29 11:57
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2567
オンライン
Comet P/2010 A3 = 2024 S3 (Hill)

R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)の通報によると、10月7.6日UT、HaleakalaのPan-
STARRS1 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像から彗星を発見した。
小惑星センターのPCCP webpageに公表された。1".3-1".5のシーイングで、4枚45秒のw-バンドサーベイ
画像では、1".6(半値全幅:FWHM)の非常に集光した頭部とp.a. 250-290°にわたる6"の広い尾がある。
Werykはその後、MPCの"isolated tracklet file"に、9月11.4日UT、Mt Lemmonの1.5-m 反射望遠鏡
(20.6-21.1等)と、9月14.6日、Pan-STARRS1反射望遠鏡 (21.1-21.3等)で得られたこの彗星の明らかに
小惑星状のリンクされていない観測と同定した。
このことからWerykは、HaleakalaのPan-STARRS2 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で、9月26.59-
26.62日(20.2-20.5等)と10月3.42-3.46日UT(20.0-20.1等)に得た観測から、彗星の追加画像を特定した。 
9月26日、0.9のシーイングで、4枚の45-秒w-バンドサーベイの最良画像では、1".0(FWHM)の非常に集光
した頭部が見え、点拡散関数(PSF)の非対称性は西方向に尾を引いている可能性を示唆した。10月3日、
1".2-1".4のシーイングで得た、4枚のスタックした45秒のw-バンドサーベイ画像は、1".5(FWHM)の
非常に集光した頭部が見え、p.a.250-290°にわたる5"の広い尾がある。
この彗星はその後、小惑星センターでP/2010 A3(IAUC 9106、9108を参照1)の偶然の検出であると同定
された。
NK 1956の中野主一氏の予報に対する修正値は、Delta(T) = -1.05 daysであった。
MPC 75711のG. V. Williamsの予報に対する修正値は、Delta(T) = -1.12 daysであった。
彗星年表 2022の佐藤裕久の参考軌道要素の修正値は、Delta(T) = -1.03 daysであった。

検出位置は次のとおり、

     2024 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Oct.  7.55722    3 06 32.35   + 4 18 59.3   20.2
           7.57040    3 06 32.08   + 4 18 59.9   20.3
           7.58366    3 06 31.83   + 4 19 00.3   20.2
           7.59644    3 06 31.57   + 4 19 00.9   20.4

同定されたMt LemmonとPan-STARRS1の位置は次のとおり、

     2024 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Sept.11.37922    3 04 49.64   + 4 01 13.7   21.1
          11.38441    3 04 49.76   + 4 01 14.2   21.3
          11.38960    3 04 49.87   + 4 01 14.4   20.6
          11.39478    3 04 49.97   + 4 01 14.7   21.1
          14.57432    3 05 56.71   + 4 04 07.4   21.1
          14.58606    3 05 56.91   + 4 04 08.1   21.2
          14.60623    3 05 57.24   + 4 04 08.9   21.3

MPCの連結軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    P/2010 A3 (Hill)                                                            
Epoch 2024 Oct. 17.0 TT = JDT 2460600.5                                         
T 2025 Mar. 10.30924 TT                                 Rudenko                 
q   1.6209020            (2000.0)            P               Q                  
n   0.06540308     Peri.   42.26401     -0.25312143     -0.93993709             
a   6.1010408      Node    63.58759     +0.80505938     -0.33592250             
e   0.7343237      Incl.   14.81546     +0.53647827     +0.06061632             
P  15.1                                                                         
From 426 observations 2009 Oct. 14-2024 Oct. 22, mean residual 0".7.            
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2024 09 23    03 07 46.5 +04 10 12   1.6498  2.4470   133.0    17.4  19.0
...
2024 10 08    03 06 24.5 +04 19 21   1.4340  2.3373   147.2    13.4  18.5
...
2024 10 16    03 03 02.6 +04 26 59   1.3366  2.2797   155.1    10.6  18.2
...
2024 10 22    02 59 19.9 +04 35 53   1.2728  2.2371   160.9     8.4  18.0
2024 10 23    02 58 37.2 +04 37 43   1.2629  2.2301   161.9     8.0  18.0
2024 10 24    02 57 52.9 +04 39 40   1.2533  2.2230   162.8     7.6  18.0
...
2024 10 30    02 52 57.1 +04 54 03   1.2009  2.1812   167.6     5.6  17.8
...
2024 11 07    02 45 19.1 +05 22 01   1.1450  2.1264   169.1     5.1  17.6
...
2024 11 22    02 29 58.7 +06 48 43   1.0835  2.0274   156.4    11.3  17.2

(CBET 5466、MPEC 2024-U42、oaa-comet 7101)

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