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     Comet P/2024 R1 (PANSTARRS)
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佐藤裕久
投稿日時: 2024-9-17 13:56
モデレータ
登録日: 2005-6-12
居住地: 日本
投稿: 2559
オンライン
Comet P/2024 R1 (PANSTARRS)

R. Weryk (西オンタリオ大学,物理および天文学科)の通報によると、9月1日、HaleakalaのPan-
STARRS1 1.8-m Ritchey-Chretien反射望遠鏡で得た画像から彗星を発見した。
1".2のシーイングで得た、3枚のスタック45秒w-バンドサーベイ画像では、1".4(半値全幅:FWHM)
の非常に集光した頭部が見え、p.a.245-275°にわたって約10"の広い尾がある。
Werykはまた、8月27.55-27.58日UT、1".3のシーイングでHaleakalaのPan-STARRS2 1.8-m Ritchey-
Chretien反射望遠鏡で得た、3枚の発見前の45秒のw-バンドサーベイ画像と同定した。 
Werykはさらに、9月2.4日、0".7のシーイングでMaunakeaの3.6-m Canada-France-Hawaii望遠鏡で
得た、3枚の60秒のgri-バンドフォローアップ画像では、0".9(FWHM)の非常に集光した頭部が見え、
p.a.245-270°にわたる約14"の広い尾があると付け加えた。
小惑星センターのPCCP webpageに公表後、S. Deen (Simi Valley, カリフォルニア州, 米国)は、
6月3.4日と7月10.4日UT、Cerro Tololoの4-m反射望遠鏡で得たアーカイブ画像と同定した。
6月3日に得た2枚の90秒のr-バンド画像では、1".1シーイング(21.5〜21.7等)で、p.a. 247°に
8"ほどの尾のある恒星状の頭部がある。1".5のシーイングで464-nmフィルターを使った500-秒露出
では、1'.8 (FWHM)、g=21.0等の頭部が見える。彗星の画像は長時間露光のため後方にずれているが、
p.a. 241°におよそ7"の尾があるように見える。佐藤英貴氏(東京都文京区,9月3.8日UT, 60-秒露出
16枚のスタック,0.51-m f/6.8 アストログラフ, Siding Spring, NSW, オーストラリア, 遠隔操作: 
中程度に集光した8"のコマが見えるが、尾はない。4".3の円形範囲で測定した光度は20.6等であっ
た)らCCD観測者によって彗星状と観測された。

彗星機能の報告は次のとおり、

OC   Date        Reporter           Coma    Tail    PA          Exposures
W84  2024-06-03  S. Deen            1".2      7"    247
W84  2024-07-10  S. Deen            2".6      7"    241
F52  2024-08-27  R. Weryk           0".2      4"    250            3x45s
T14  2024-09-02  R. Weryk           0".2     14"    245-270        3x60s
Q62  2024-09-03  H. Sato            8"                            16x60s
W85  2024-09-03  J. D. Armstrong    7"       16"    260
Z31  2024-09-04  P. Breitenstein    2".8     24"    250-260

発見位置は次のとおり、

     2024 UT             R.A. (2000) Decl.       Mag.
     Sept. 1.55542    1 19 11.20   -18 30 05.5   21.3
           1.57615    1 19 10.90   -18 30 13.3   21.2
           1.58649    1 19 10.75   -18 30 17.2   21.0

MPCの楕円軌道要素、位置推算表は次のとおり、

Orbital elements:
    P/2024 R1 (PANSTARRS)                                                       
Epoch 2024 Oct. 17.0 TT = JDT 2460600.5                                         
T 2024 June 15.67132 TT                                 Rudenko                 
q   1.7497566            (2000.0)            P               Q                  
n   0.15377268     Peri.  230.58265     +0.69511060     +0.68453546             
a   3.4505098      Node    84.98242     -0.57305442     +0.71206156             
e   0.4928991      Incl.   12.73627     -0.43408512     +0.15613948             
P   6.41                                                                        
From 21 observations 2024 June 3-Sept. 4, mean residual 0".1.                   
                                                                                
Ephemeris:
Date    TT    R. A. (2000) Decl.     Delta      r    Elong.  Phase   m1
2024 08 09    01 12 35.4 -16 05 06   1.0508  1.8178   123.4    27.8  20.7
...
2024 08 24    01 19 22.9 -17 35 28   1.0057  1.8584   134.3    22.9  20.7
...
2024 09 01    01 19 17.3 -18 26 34   0.9927  1.8834   140.4    20.0  20.7
...
2024 09 07    01 17 35.9 -19 02 01   0.9891  1.9034   144.8    17.8  20.8
2024 09 08    01 17 11.5 -19 07 29   0.9891  1.9069   145.5    17.4  20.8
2024 09 09    01 16 45.2 -19 12 46   0.9892  1.9104   146.2    17.1  20.8
...
2024 09 15    01 13 29.4 -19 40 27   0.9938  1.9319   150.1    15.0  20.8
...
2024 09 23    01 07 47.7 -20 03 39   1.0103  1.9621   154.0    13.0  20.9
...
2024 10 08    00 55 22.2 -19 53 05   1.0759  2.0231   154.3    12.4  21.2

(MPEC 2024-R182、CBET 5441)

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© 1999 Tsutomu Seki.