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芸西天文台通信<1999年3月号>


●西空に金星と土星が綺麗に並んで見えています。さらにその下に赤くポツンと光って花を添えていた水星は次第に太陽に近くなって見えなくなります。ここしばらく夕空の惑星に注目しましょう。
土星・金星・木星・水星の写真
ライカM2 ズマロン35mm F2.8
10秒露出 ISO400

 上から土星、金星、木星、水星と4つ並んだ光景ですが、水星がわかりにくいので矢印を入れました。薄明の中の撮影で、完全に暗くなれば水星は沈みます。

 ここは高知市上町の自宅3階の屋上で、昔多くの彗星を発見した場所です。


●ホウキ星では明るいものは出ていませんが、ヤゲル彗星(1998U3)がふたご座付近に11等で見えています。そして昨年発見されたリニア彗星(1998M5)が北天で8.5等くらいに見えており、3月15日には北極星に半度(月の直径の半分くらい)まで接近します。肉眼や双眼鏡では無理ですが、口径10cm以上の天体望遠鏡なら見られるでしょう。倍率は20×〜40×が適当です。彗星や星雲のようなボーッとした天体は有効最低倍率(口径1cmにつき2×)を使って見て下さい。



Copyright (C) 1999 Tsutomu Seki. (関勉)