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芸西天文台通信<2018年5月27日号>


南下中のパンスターズ彗星C/2016 M1 (PANSTARRS)の写真

先に紹介したパンスターズ彗星(C/2016 M1)です。
 満月に入る前の僅かな暗い天空で観測することができました。27日午前1時45分に、芸西の70cm反射望遠鏡で撮影しました。矢印が彗星です。すぐ下に見えている恒星はGSCカタログの写真光度で9.7等、その右の恒星が10.0等星です。彗星の明るさはほぼ同じに見える10等星ですが、彗星の光芒が拡がっており、全体の明るさは10等よりわずかに明るいかもしれません。70cmに同架している15cmの屈折望遠鏡で覗くと9.5等と目測しました。
 彗星は、この後どんどんと南下していきます。6月末には8等星になって、南の地平線に消えて行くでしょう。彗星独特の尾はかすかなようです。
 なお、この彗星の近くに、最近ハワイで発見された新彗星C/2018 K1 (Weiland)が輝いています。27日現在で15等級で、珍しく明るい発見です。

C/2016 M1 (PANSTARRS)

2018年5月27日 1時45分撮影
70cm F5反射 + Nikon D700
© 2018 芸西天文学習館 (Geisei Observatory)


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