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芸西天文台通信<2013年5月13日号>


明け方の明るい2つの彗星

 明るかったパンスターズ彗星が、いま周極星となって北天に見えています。
5月12日の朝には70cm反射に乗っかった15cm 22xで結構明るく、尾も見えていました。珍しくメインの幅の広い尾と前方に突き出たアンチテイルが同時によく写っています。
[C/2011 L4 (PANSTARRS)]
C/2011 L4 (PANSTARRS)



 一方、夜明け前には岩本彗星と同時にC/2012 F6(Lemmon)が並んで昇ってきて、新彗星と間違えそうな明るさです。
 5月11日は肉眼的、または双眼鏡的な明るさで、非常に輪郭のはっきりしたコマと複雑な尾が印象的でした。
 翌12日には少し光度が落ちたようです。眼視的な彗星が2つ同時に見えることは、久々の珍しい現象です。
[C/2013 E2 (Iwamoto)]
C/2013 E2 (Iwamoto)



[C/2012 F6 (Lemmon)]
C/2012 F6 (Lemmon)




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