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芸西天文台通信<2011年2月18日号>


旧・60cm望遠鏡時代の未報告の観測(2)

 引き続き60cm時代の古い観測からの測定です。10年以上昔のフィルムですから濃度が減退し総体に淡く見えます。しかし位置の精度は落ちていないと思います。
 パトロールの写真は天体がフィルムの端に写っていることが多く、コマ収差もあって精度が落ちることがあります。「SL590」はしし座の2つの銀河の中を東進して行く小惑星で、衝をやや過ぎている関係で天体は巡行しています。
     SL588     2000 01 28.58264 09 19 24.39 +08 01 17.1          15.1 V      372

     SL589     2000 01 28.67257 10 53 28.70 +12 24 11.9          17.0 V      372
     SL589     2000 01 28.68160 10 53 28.26 +12 24 12.8                      372

     SL590     2000 12 31.69931 11 19 45.14 +13 02 03.9          16.5 V      372
     SL590     2000 12 31.70694 11 19 45.64 +13 02 07.5          16.7 V      372
上記のうち、2天体は、佐藤裕久さんによって下のように同定されました。
  SL589 = (6216) San Jose
  SL590 = (2965) Surikov


2001年1月1日午前1時48分
60cm反射鏡で15分ずつの二重撮影
銀河は、しし座のM65(右)とM66(左)
6415テクニカルパン + 水素増感



中央部を拡大し、画像処理したもの

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