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芸西天文台通信<2011年2月15日号>


旧・60cm望遠鏡時代の未報告の観測(1)

 次は芸西の旧、60cm時代の未公表の観測です。最近古いフィルムを調べていて発見したイメージですが、ほとんどが既知の小惑星と思われます。
 但し「SL586」は110P/ハートレイ3彗星と、そして「SL587」は24P/ショーマス彗星と佐藤裕久さんによって同定されました。また「SL584」は(6753) Fursenko、「SL585」は(1996) Adamsなどのナンバードの小惑星と同定されました。SLと言うのは芸西天文台固有の発見番号で、SLの前にはSKの符号が付く発見が1000個あります。これら小惑星の中には彗星のように見えたものや、後で小惑星の連星であることが分かったものもあります。特異小惑星はたった1個です。こうして古いフィルムからまだ見つかる可能性があります。
 現在、佐藤裕久さんによって同定作業が続けられていますので、後にまとめて結果を掲載する予定です。
     SL579     2001 11 14.60903 04 03 22.66 +06 10 09.1          17.0 V      372
     SL579     2001 11 14.61979 04 03 21.87 +06 10 11.2                      372

     SL580     2001 11 14.78299 09 40 21.21 +21 56 01.1          16.5 V      372
     SL580     2001 11 14.79306 09 40 21.83 +21 56 00.5                      372

    SL581     2001 11 22.75799 10 51 55.02 +21 47 22.9          13.9 V      372
    SL581     2001 11 22.76840 10 51 55.46 +21 47 20.4                      372

    SL582     2001 12 11.43507 04 06 01.44 +16 39 16.8          15.0 V      372
    SL582     2001 12 11.45694 04 06 00.40 +16 39 01.5                      372

    SL583     2000 12 06.78576 11 39 06.08 +17 23 24.1          15.5 V      372
    SL583     2000 12 06.79444 11 39 06.55 +17 23 23.0                      372

    SL584     2007 03 25.67569 13 35 55.71 -15 28 32.4          16.5 V      372
    SL584     2007 03 25.68507 13 35 55.43 -15 28 31.9                      372

    SL585     2002 09 03.66563 02 51 08.06 +24 37 44.4          15.5 V      372
    SL585     2002 09 03.67847 02 51 08.19 +24 37 52.3                      372

    SL586     2000 12 04.64479 03 46 50.22 +32 49 48.1          15.3 T      372
    SL586     2000 12 04.65556 03 46 49.67 +32 49 43.5          15.4 T      372

    SL587     2001 04 13.47222 05 01 59.76 +28 49 39.4          13.8 T      372

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