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芸西天文台通信<2010年6月12日号>


C/2009 R1 (McNaught)の写真

 いま明方の空で次第に明るさを増しているC/2009 R1(マックノート)の観測です。
 6月9日朝3時、下弦に近い月明かりがありましたが観測しました。写真による全光度は5.4等でコマは3'の大きさです。明方の低い空でもあって肉眼的な彗星と言うにはやや貧弱です。7×50のファインダーでやっと確認できました。70cm+Nikon D700による画像ではコマのブルーが見事で、短い尾を引いています。PA(方向角)280°に15'のイオンの尾。同じくPA260°に10'の長さのダストの尾が見えています。青いコマの正しく中央に小さな白い核が見えています。
 7月2日の近日点通過のころには、うまく行って3等後半の明るさになるでしょうか。


C/2009 R1 (McNaught)
2010年6月9日 3時00分(J.S.T)からの3分露出、5分露出、6分露出をコンポジット
70cmL F7, Nikon D700
Copyright (C) 2010 芸西天文学習館, T. Seki


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