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芸西天文台通信<2008年10月2日号>


205P/GiacobiniのA核, B核の写真

 3つに分裂したジャコビニ彗星の画像です。
 明るいA核は16.0等(全光度)で、A核から分裂したB核は19.9等(核光度)と大変暗いです。
 もう一つの分裂したC核はずっと西にありますが写りませんでした。B核、C核のデータが増えるにしたがっていつ頃分裂したのか徐々に正確な計算ができるようになるでしょう。
 ジャコビニ彗星は約6.7年で太陽を1周しますが、この111年ほど観測されず、消滅したのではないかと考えられていました。ところが、9月10日に板垣公一さん(山形市)と金田宏さん(札幌市)が13等級の彗星を共同発見したのですが、その彗星の正体がジャコビニ彗星であることがわかったのです。この突然の大増光が終了すると再び幻の彗星に戻ってしまうのでしょうか。
 芸西でも興味を持って追跡しています。


   
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