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芸西天文台通信<2008年7月17日号>


C/2007 W1 (Boattini)の写真

 C/2007 W1 (Boattini)が朝方の空、スバルに近いおひつじ座に見えだしましたので観測しました。
 一見して非常に明るくコマもしっかりしていますが、どうやら尾は大変に淡いか無いようです。写真は新設の70cm反射望遠鏡によるものですが、今までの60cmと異なり、彗星のモーションを、自動的に追いかける仕組みですから、観測は楽で、しかもイメージが流れませんので、位置測定も正確です。彗星はこれから高度が高くなって、ますます見やすくなります。写真による核光度は9等と、やや暗いですが、眼視では7等星でコマは5分角以上に大きく見えています。彗星の捜索をしている方は新彗星と間違わないようにしましょう。

C/2007 W1 (Boattini)
2008年7月16日 3時45分(J.S.T)から13分露出
70cm F6反射 TMY400フィルム
   
Copyright (C) 2008 Tsutomu Seki.