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芸西天文台通信<2008年1月24日号>


46P/Wirtanen, 8P/Tuttle, 29P/Schwassmann-Wachmann 1, 17P/Holmes

 非常な寒波に襲われました。1月24日の芸西での眼視観測です。
46P/Wirtanen                                                 
2008UT       m1  dia. DC  Trans  Seeing   Inst.       Obs.   
Jan.24.39   8.5   4′  5   5/5    3/5     20cmR 60x  T.Seki  

8P/Tuttle                                                    
Jan.24.40   7.3   6′  6   5/5    3/5     20CMR 60x          

29P/Schwassmann-Wachmann 1                                   
Jan.24.42  12.0   2′  7   8/8    4/5     20cmR 60x          

17P/Holmes                                                   
Jan.24.43   4.5   ?    2   5/5    4/5     8x35B              

 季節風が強くシーイングは悪かったのですが、透明度は最高でした。
 ウイルターネンは薄明の中で初めて眼視で見ました。
 タットルはマイナス35度という低空でしたが、大変確りしたコマが見えました。
 シュワスマン・ワハマン1彗星は20cmで幽かです。写真では鋭い核を淡い光芒が小さく包んでいます。一時大きな明るい円盤状に見えていましたが、活動が収まった感じです。
 最後に観測したホームズ彗星は、ペルセウス座の明るいベータ星のすぐそばで、肉眼で存在が分りました。しかしコマは薄く拡散して、1度より大きことは分りますが、隣接する2等星の光輝に幻惑されて測れません。60cmで撮影しても16等級の核付近が写るだけでコマは1度以上の写野全体に拡がって判然としません。  (関)


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