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芸西天文台通信<2007年4月25日号>


C/2007 E2 (Lovejoy), 96P/Machholz 1

 2つの彗星の眼視観測です。
 C/2007 E2は依然快速に北上していますが、それほど明るくはなく、光害の多い土地では見にくいでしょう。尾は全く見えません。
 一方マックホルツ1は近日点を通って急速に暗くなりつつあります。芸西の空だからかなりの低空で見えました。もう尾は見えません。捜索しながらこれを捕まえるのには、よほどスローに探さないと見のがします。視線を視野の中央に置き、視野全体を見ながら心を一にするのです。視野は少し動いていた方が微光星に敏感です。「ああ何かがある!?」と思ったら確かにそこにモーローとした天体が見えます。
 日ごろこうした暗い彗星に見慣れることが大切であることは言うまでもありません。コメットハンターの眼は多分に経験がモノをいいます。(関)。

C/2007 E2 (Lovejoy)                                                        
2007UT                                                                     
Apr. 25.750    m1    Dia.   DC     Seeing     Trans      Inst.      Observ.
              8.6    3.5     6      3/5        4/5     20cmR 60x    T.Seki 

96P/Machholz                                                               
Apr. 25.800   9.7    3       4      3/5        4/5     20cmR 60x    T.Seki 


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