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芸西天文台通信<2005年9月24日号>


P/1998 W1 = P/2005 R3 (Spahr)

 芸西での久し振りの観測報告です。
回帰彗星のP/1998 W1は9月1日に撮影しましたが、その後60cmの故障と悪天候で10日後まで確認できませんでした。その間に外国で検出されました。
P/1998 W1 = P/2005 R3 (Spahr)
2005UT             RA (2000.0) Decl.         m1
Sept. 1.80521   7 39 35.77  +17 29 31.1     18.3     372
     12.79826   8 09 16.14  +17 42 30.8     17.5     372
     12.81493   8 09 18.76  +17 42 32.3              372

2003 UB313

 次に一時、第10惑星か?とマスコミが騒ぎましたカイパーベルト上の天体(?) 「2003 UB313」ですが、8月に撮影してありましたフィルムを測定しました。暑い一番写りの悪い時期でしたが、なんとか鮮明に見えます。眼視等級に直せば18.5等強というところでしょうか。表示はいつもの通り写真等級です。無論恒星状ですが小さな彗星様にも見えます。
2003 UB313
2005UT            RA (2000.0) Decl.         mp
Aug.15.77049   1 39 12.11  -05 22 27.3     19.0     372
    16.75104   1 39 11.19  -05 22 40.1     18.9     372
 芸西の8月は実に雲の多い暑いお天気でしたが、台風17号の通過とともに秋が急速にやってきそうです。今日9月24日は晴れて、一点の雲も見えません。
Copyright (C) 2005 Tsutomu Seki.