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芸西天文台通信<2004年12月13日号>


● P/2004 V1 (Skiff), C/2004 X2 (LINEAR), C/2004 Q2 (Machholz)
 良く晴れました。ふたご座流星群を見ながらの60cmによる観測です。
 徹夜になって帰ってきて、少し寝て県民体育館のプールに水泳に行きました。人間は情熱を持って活動しているうちが華ですね。
 さて2つの彗星観測です。精度が心配でまだ例によってMPCには送っていません。
                        RA (2000.0)   Deal.         m1
P/2004 V1  Dec.13.41563 22 59 56.89  +01 57 35.3     16     372
C/2004 X2  Dec.13.72292  9 27 54.37  +11 40 33.2     17     372
               13.75139  9 27 53.28  +11 40 15.8     17     372
 この他C/2004 X1 (LINEAR)は予報を間違えて別の位置を2枚写しました。無駄この上なし!中には40分露出と言うのを2枚やりました。昔アメリカのローマー女史はフラグスタフで120分ガイド露出と言う物凄いことをやって銀塩で21等まで写していましたが、芸西にもその名残があります。6415フイルムなき今、こうしてCCDなら1〜2分で写る天体に苦闘しているのです。

 さてマックホルツ彗星(C/2004 Q2)ですが、今日も肉眼で確認できました。16cmのイプシロンで撮った写真をのせますが、PA15°に直線的なタイプIの尾がジェットとなって長く、更にタイプIIかIIIと思われる太い尾がPA270°(西)に薄く流れています。
もうそろそろ非重力効果が現われはじめていませんか?


[マックホルツ彗星のカラー写真]
C/2004 Q2 (Machholz)
2004年12月13日 21時30分 J.S.Tから5分間露出。
ε160 F3.5  ISO 800フィルム




Copyright (C) 2004 Tsutomu Seki. (関勉)