● とも座新星 V574 Pup 多胡昭彦(たごあきひこ)氏と桜井幸夫(さくらいゆきお)氏によって発見された、とも座新星の写真です(写真1)。 今回は珍しく20cm屈折にISO1600の高感度フイルムを組みあわせて撮影しました。新星は既に10等級に落ち色もオレンジに見えました。 とも座の新星は珍しいですが、古いところで第二次大戦中の1942〜43年ごろ明るい新星が出現しました。その時の発見者の一人、黒岩五郎さんは 「非常に明るい新星で薄明を迎えて他の星たちが消えても新星だけはなお爛々と輝いていた。」 と当時の事を語ってくれました。 黒岩五郎氏は有名な明治時代の小説家、黒岩涙香氏の令息で「Ruikou」の小惑星を命名した年に他界されました。 ● C/2004 Q2 (Machholz), C/2003 K4 (LINEAR) 現在2つの明るい彗星が南半球の空にあって、そのひとつ、マックホルツ彗星が北上を始めました(写真2)。3〜4等星として新年の夕空に輝くはずです。決して大彗星ではないのですが。 一方南下しながらなお明るい彗星C/2003 K4ですが、24日の朝5時30分には-36度という南天にあり、6.5等くらいでコマが大きく良く輝いていました(写真3)。そろそろ日本から見えなくなるでしょう。 |
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