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芸西天文台通信<2003年10月1日号>


● 羽根田・カムポス彗星やーい!
 9月29日は良く晴れ、今夕刻の西南の空に幻の光跡を見せているはずの D/1978 R1 羽根田・カムポス彗星に60cm反射望遠鏡を向け1枚だけ撮りました。これは1978年に1回その姿を見せただけで、その後何回かの回帰にも杳(よう)として姿を見せず、もうすでに消えたCometsの範疇に入れられています。おそらく光度も暗く位置もかなりずれているかと思われますが、羽根田氏発見のとき(9cmコメットシーカー)のように突然バーストしないとも限らないからです。60cmは1°×1.5°ですが、5°×5°のfieldのε210で2枚写しておきました。これから来年2月の近日点に向かって増光してくるのでしょうか?ここしばらくは夏の天の川の中です。今は亡き羽根田さんのためにもぜひ見つけたいですね。だれかこれを発見する人はいないだろうか!?
● いて座に発見された新星 V5113 Sgr (Nova Sgr 2003 No. 2)
 9月29日20時(日本時間)、次の写真を撮りました。矢印がそれらしく、GSCとの比較では9.8mでした。


V5113 Sgr
2003年9月29日 20時



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