ホームページへジャンプ


芸西天文台通信<2002年3月29日号>


● C/2002 F1(Utsunomiya)とC/2002 C1(Ikeya-Zhang)の写真
 今日あたり桜が満開となりました。天文台は桜ヶ丘と言ってドームの周辺は花盛りで夜は下の駐車場に赤いボンボリを吊して花見桜で賑わっています。しかしこちらは星眺めです。
 満月に近い月明りの中、朝は『宇都宮彗星』を、そして夕方には『池谷・張彗星』を観測しました。どちらも朝夕の薄明の中でごくわずかな時間しか見ることができません。
 C/2002 F1(Utsunomiya)は薄明と月光の中、東の森の梢にようやく捕まえました。10等星で短い尾があります。これは昔から写真(CCDも含めて)掃天の及ばないコメットハンター独占の領域で、これからもこうした薄明の近い空に眼視発見が続いていくことでしょう。
[宇都宮彗星の写真]
C/2002 F1(Utsunomiya)
2002年3月28日 4時41分から3分間露出 TP6415
芸西天文台 60cm反射鏡


[巨大な池谷・張彗星の写真]
C/2002 C1(Ikeya-Zhang)
2002年3月18日 19時26分から30秒露出 TP6415
芸西天文台 60cm反射鏡






Copyright (C) 2002 Tsutomu Seki. (関勉)