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芸西天文台通信<2002年2月18日号>


● 池谷・張彗星
 C/2002 C1(Ikeya-Zhang)は周期彗星かもしれないということですがどうでしょうか?少し長い目の周期かもしれませんね。
 さて2月15日夕、60cmで写した写真にかなりはっきりした尾が写っていました。方向角は100°で1度ほどの細い流れです。コマは非常に明るく球状星団M13のごとく輝いています。
 第二発見者の張さんは、10年ほど昔2〜3回中国語の手紙を出してきたことがあります。その時は12cmくらいの屈折式コメットシーカーで、アメリカのエバハートの様に背もたれの長い椅子とドッキングして一対となったコメットシーカーで、ついにあれで発見したのかと感慨を新たにしました。熱心な捜索の甲斐あって、今や無名の”チャン”の名は「池谷」と共に宇宙に輝く。アマチュアの時代は終わった様に考えている一部の消極的な人とは好対照です。
[池谷・張彗星の写真]
C/2002 C1(Ikeya-Zhang)
2002年2月15日 19時10分から10分露出
フィルム:TP6415
撮影:関勉(芸西天文台 60cm反射鏡)

Copyright (C) 2002 Tsutomu Seki. (関勉)