芸西天文台通信＜2001年7月6日号＞

● リニア彗星 C/2001 A2(LINEAR) のカラー写真
　7月6日の月食の始まるころから曇り始め、再び梅雨空となりました。しかし月が明るいので1週間ほど観測はお休みとなります。
　今回は60cmで写したリニア彗星のカラー写真を初めてお目にかけます。コマは中心の白い部分（約15’）と外側の薄い色づいた部分（25’）の二重に見え、尾は直線的なイオンの尾が右下に１°以上伸びています。そして無数の枝に分かれているのですが、残念プリントでは良く出ていません。この日から後、尾は目立たなくなり彗星の光度も徐々に落ちていきました。梅雨時に垣間見た貴重な映像です。

　なお、この写真（キングサイズ）はOAA彗星課発行の”コメットブレテン”の会員には全員送ります。

C/2001 A2(LINEAR)
2001年7月1日　午前3時10分～17分
60cm F3.5反射　プロビア400F

芸西天文台　関勉