芸西天文台通信＜2001年5月25日号＞

● NGC5534の超新星
　先日山形県の板垣公一氏によって発見された超新星です。60cm反射鏡で12分間露出しましたが15.5等ほどで良く輝いています。右側の銀河は小さいのですが、何とそれ全体の3分の1ほどの明るさです。もしこんなものが私たちの天の川の中に出現したらいったいどんなことになるのでしょうか！？と、ふと戦慄を感じます。しかしそれは皆無ではないでしょう。

NGC 5534の超新星
2001年5月24日　21時10分から12分間露出

● C/2001 K3(Skiff)の観測

2001 U.T.     R.A(2000)     Decl.      m1
May 24.72986  20 59 28.33  -5 46 02.3  17  372
    24.78125  20 59 28.10  -5 45 05.8  17  372

　夏場は透明度の悪さと気温が高いので写りが悪く（相反不軌）18等より暗い天体は苦労します。それにもう梅雨の入り口に入ったようです。