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2003年2月の日記

● 2月27日
 すっかり春めいてきました。芸西天文台の丘は花盛りです。一面の菜の花畑の中に遠く銀色のドームの光るのは良い眺めです。そしてそのはるか遠くには太平洋の蒼い海が・・・。
 さて、今日は快晴。久しぶりに太陽の光芒のかげから抜け出したC/2002 X5をその南の海すれすれに観測します。
 そして20等級のC/2003 A2はもう1度60cmに映るだろうか。

● 2月20日
 月が明るくてここしばらく観測は休んでいます。今朝習慣によって、午前6時過ぎ、2階の東側の小窓から東天をのぞくとすでに明け始め、雪雲が急速に移動している低い筆山の上に火星がメラメラと赤い炎を見せていました。今年は大接近ですね。まだ序の口というのにあの巨大な赤星の姿は一驚を喫してしまいました。やはり怪しい星です。
[火星の写真]
ライカ R4 50mm F2 約5秒露出
● 2月9日
 このところ良い日和が続きます。夕刻、彗星(C/2002 V1)を見に天文台へ向かう途中、夕日の美しいときには手結(てい)住吉の海岸に立ち寄って落日を眺めます。夕日が沈む瞬間は見事で、海の空気は神秘的な赤色に変化します。海で落日を眺め、天文台で彗星を拝む。天文生活とは何とすばらしいものでしょう。願わくばこの恵まれた生活を永遠に保持したいものです。

手結の海岸からの夕日



Copyright (C) 2003 Tsutomu Seki. (関勉)